東芝情報機器株式会社
ビジネスの現場で使われるモバイル機器は、ここ数年ますます存在感を増している。ペン入力で操作する「タブレットPC」が普及し、小型・軽量・長時間駆動の「Ultrabook」の導入も進んだ。この流れの中であらためて注目されているのがキーボード着脱式のノートPC「ハイブリッドPC(2in1)」である。東芝から2015年3月に登場した「dynabook R82」は、まさにこのハイブリッドPCの注目製品だ。今なぜこの製品が注目されているの、ハイブリッドPCがどのような現場から求められているかなどを、東芝情報機器 戦略マーケティング統括 マーケティング本部の本部長である荻野孝広氏と、部長の杉野文則氏にお話を伺った。

戦略マーケティング統括
マーケティング本部 本部長
荻野 孝広氏
ベストなタブレットとベストなノートPCを1台で持ち歩いていただくことを目的として開発したのがdynabook R82です。これまでは、これらを組み合わせると必ずどこか妥協があったのですが、この製品ではその妥協がありません。
実は1985年に当社が世界初のノートPCを商品化してから今年で30年になります。当時から、生産性を上げるために常に人の傍らにいて快適に使えるのがPCだ、という考えが私どもの礎になっています。『「いつでもどこでも、安心・安全」をめざして』という基本コンセプトは今でも変わりません。
今回のdynabook R82も、それを具現化した商品でして、常に快適で最適なPC環境を提供することでお客さまのビジネスの生産性向上に貢献するPCとして開発しました。特に、日々の業務を行う上でユーザーの皆さまに「気を遣わせないこと」を意識しました。PCをそっと持って丁寧に扱う必要があるのでは本末転倒ですから、ビジネスをスムーズに進める画面サイズであり、堅牢性であり、軽さがある製品でなければいけません。
その点、dynabook R82はタブレットとしても世界最軽量を実現していますし、キーボードドックのキー入力のしやすさ・堅牢性なども、ノートPCとしての使いやすさもトップレベルで実現しています。タブレットはリバーシブルドッキングで、片手でワンタッチ装着できることにこだわりました。実際に使ってみると対面で画面が見せられる便利さを実感していただけると思います。

戦略マーケティング統括 マーケティング本部
マーケティング推進部 部長
杉野 文則氏

企業の導入担当の方には東芝の品質へのこだわりや堅牢性を高く評価いただくことが多いので、販売店の皆様にもそこをアピールいただけると考えています。実際に導入いただいている現場は、タブレット型で使うシーンと、ノートPC型で使うシーンの両方がある場所です。具体的には、百貨店の化粧品店店頭や自動車のディーラー、ショールームなどに導入していただいてます。お客さまはタブレット型で説明に使っていただき、終わったあとにノートPC型にして業務日誌などをオンライン送信するといった使い方をされています。画面もノングレアですから、室内の蛍光灯の下でも光が反射せず画面が見やすいですし、屋外でも同様に見やすくなっています。
もちろん、一般的なオフィスに導入いただくケースも多く、お客さまのところでプレゼンを行う営業担当者の方だと2台持ちせず1台で済むと喜んでいただいています。ペン入力のしやすさも特長ですので、社内モバイル用途、たとえばカフェスペース一角でのちょっとした打ち合わせなどには、タブレット型に手書きするほうが使いやすいという声も多いです。ペン先と画面の摩擦抵抗などを徹底的に検証してチューンナップした「専用デジタイザーペン」のご用意がありますし、オリジナルの手書きノートアプリ「TruNote」もご利用いただけます。キーボードがなくてもペンでノートに書くように、1000冊1000頁までどんどん書き込んでいただけます。また、振り返りたい時には手書きで検索し、すぐに情報を引き出すこともできます。ここまで生産性向上にこだわっているのは、東芝ならではと思っています。
また、Windows 10にプリインストールした状態での提供もいち早く行っています。Windows 10では簡単に画面が分割できるので、dynabook R82のフルHDの画面がより生きます。Windows 10ではタブレットモードとの切り替えも自動で行われますから、この2in1の形の便利さを実感いただけると思います。販売店の皆さまには、dynabook R82は、いち早くWindows 10の便利さを実感したいというお客さまにも最適な製品だととらえていただければ幸いです。