EIZO株式会社

高品質ディスプレイ、EIZO「FlexScan」「ColorEdge」
EIZO担当者が語る「FlexScan」「ColorEdge」の先進性とは

フルフラット・フレームレスの「FlexScanシリーズ」と、キャリブレーションセンサー内蔵の「ColorEdgeシリーズ」。ディスプレイメーカーEIZOの担当者に、新製品のコンセプトや特長を伺った。

フルフラット・フレームレスで画面に集中できる「FlexScanシリーズ」
EIZO株式会社
営業1部 パートナー営業課
営業グループ主任
加藤 義博氏

新登場したのは、FlexScanシリーズの「EV2451」(23.8型、16:9ワイド)と「EV2456」(24.1型、16:10ワイド)です。両製品とも、ディスプレイそのもののデザインをスマートで、美しいものにすることをコンセプトとしています。

ディスプレイのデザインをもっとスマートにしてほしいというエンドユーザー様からの要望にお応えすべく、左右上部のベゼルが1mm幅で且つベゼルと液晶面の段差がないフルフラット・フレームレスである点や、黒と白の2色のボディーカラーなど、スタイリッシュであることを目差しました。また、オフィスのデスクに、大きな筐体が置かれているのはスペースを取ることで書類等が手前に置けなくなり作業効率が落ちてしまいます。台座をコンパクトにすることで、机の有効面積が広くなるよう配慮しています。

最近では、デスクトップPCだけでなくノートPCと接続して利用するケースも多くなっています。そうしたことも考慮し、D-sub、DisplayPort、HDMI、DVI-Dという4系統の入力端子を設けたほか、USBの常時給電に対応しスマホの充電などにも利用できます。

また、「目に優しい」という視点から、ちらつきのないフリッカー・フリー、ブルーライトの低減、利用場所に応じて常に最適な明るさで表示する機能なども搭載することで、長時間の利用でも目に掛かる負担を低く抑えることができます。

キャリブレーションセンサーを内蔵した「ColorEdgeCG2730」
「FlexScan」「ColorEdge」シリーズは、購入から5年間(使用時間30,000時間以内)の無償で修理に対応。期間中の修理費用が無償だけでなく、「引取・お届け費用も無償」「修理期間中の代替機の貸出が無償」というから驚きだ。

ColorEdgeシリーズには、「CG2730」「CS2730」の2機種を新たにリリースしました。作業効率を高めるために、A3ノビ実寸+ツールパレットが収まる27型で、解像度も2,560×1,440となっています。

CG、CSシリーズでは、表現力を高めることに注力しています。Adobe RGBを99%カバーする広色域に対応し、sRGBの一般的なモニターでは再現しきれない鮮やかな色彩表現を可能にしています。また、印刷業界の標準色であるJMPAカラー、Japan Colorもカバーするとともに、CG2730はデジタルシネマ規格であるDCI-P3も98%カバーしています。

両モデルとも、画面の隅々まで均一に表示するために、表示ムラを防ぐ独自のデジタルユニフォミティ補正回路を搭載し、輝度と色度が常に均一になるよう、画面全体、全階調で補正を行います。このことに加え、生産ラインの最終工程では、1台ごとにRGB各色0〜255の全ての階調を調整してから出荷しています。

さらに、CG2730は、デザイナー、カメラマン、アニメーター、CAD技術者、印刷関係者など、画像や映像の品質にこだわるユーザー様を意識して、キャリブレーションセンサーを内蔵しているのが大きな特長です。カラーマネージメントソフト「ColorNavigator6」を使って用途に応じて適切な表示に調整が可能です。しかも、カラーマネージメントに必須の作業とされている定期的な再調整も内蔵のセンサーが自動で実施できます。

またCG2730では、黒の階調にこだわっているのも特長です。DCI規格に準拠した1500:1という高コントラスト比、さらにリタデーションフィルムを使用し、斜めから見たときに生じる光漏れを低減するといった機能を盛り込むことで、プロフェッショナルな方にもご満足いただけると自負しています。

プリントとのカラーマッチが簡単にできる「ColorEdge CS2730」
「Quick Color Match」により、モニター表示の調整、レタッチソフトの設定、そしてプリンターの設定を自動的に行え、プリンターとプリント用紙を選ぶだけで、画面に表示されている画像がそのままの色合いでプリントできる。

画面で表示されている色とプリントアウトした色が異なっているという悩みを持たれている方が、プロ・アマ問わず以前から多くいらっしゃいます。前述の「ColorNavigator6」はそうした悩みを解決するソフトウェアではありましたが、プロの要望に答える機能を盛り込んでいることで、コンシューマーの方には逆に難しく敬遠されがちな面もありました。そこでCS2730には、モニター画面とプリンターの色合わせソフトウェア「Quick Color Match」を添付しました。これは、Adobe、エプソン、キヤノンと開発協力を行うことで実現しました。

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