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第2特集 大容量・高信頼・高速性で活用が広がるコンシューマ向け外付けストレージが活況
2008年9月時点の情報を掲載しています。

最近、量販店やPC専門店などを訪れてみると、ストレージ売 場が活性化していることにお気付きだろうか。PC周辺機器 の販売ペースが鈍化している中で、ストレージ関連商材は売 場面積を広げており、店舗の中でも目立つ場所に特設コー ナーなどが設けられているようだ。コンシューマ向けストレー ジ市場の伸長の要因はどこにあるのか。市場データのトレン ドからコンシューマ向けストレージ製品を特集する。




「大容量」の価格が大幅に下落 大容量化に拍車をかける
 全国の量販店の販売時点情報管理(POS)データを収集・集計しているBCNランキングから、「外付けハードディスク」のトレンドがよくわかる。同ランキングの、2007年6月をみると300GB以上の外付けハードディスクが5割弱、500GB以上では2割弱というシェアだった。それが、2008年5月には300GB以上が約7割、500GB以上でも4割強という結果になっている。たった1年で300GB以上の大容量ハードディスクがメインストリームとなったことがうかがえる。ハードディスクの大容量化は、確実に進んでいるのだ。
 もちろん、大容量ハードディスクが購入しやすくなったことも、シェア伸長の要因である。同ランキングのハードディスク容量別平均単価の推移をみると、すべての容量で価格帯が下落傾向にあることがわかる。500GB未満の外付けハードディスクは、容量別の価格差は小さくなっており、大容量モデルのほうが、容量当たりの単価が抑えられていて、値ごろ感が高まっている。また、700GB以上のハードディスクに至っては2007年6月と比べて、平均単価が4割も下落しており、これまで導入に二の足を踏んでいたユーザーにとっても、導入しやすい価格帯となっている。
 「外付けハードディスク」は、「大容量」で低価格のハードディスクの投入により、市場のすそ野が一気に拡大してきているのだ。


コンシューマ市場でも「大容量」 「高信頼」を求めるニーズが顕著  これまで、大容量のストレージは「法人」のニーズに応えるものだった。社員同士の情報共有やセキュリティを高めるために情報を一元管理したいという理由から導入されてきた。ストレージの利用により、多くの情報が蓄積され、この情報を活用し、企業戦略を立てる企業が多くなってきており、「情報=資産」という認知が進んでいる。
 バッファローやアイ・オー・データ機器、ロジテックなど主要ストレージベンダーが、そのトレンドをつかみ、市場ニーズに応えた製品を数多く投入し、市場活性化に一役買っている。
 また、「資産」である情報を守りたいというユーザニーズに応えるため、バックアップシステムやRAID機能といった冗長化構成などを備えるストレージが導入されてきた。扱いやすく「大容量」かつ「信頼性」の高いストレージは、法人市場では必須のソリューションとして導入が進んでいる。
 その「大容量」「高信頼」のストレージが、コンシューマストレージとしても利用されはじめている。
 現在、写真や動画、音楽など、情報の多くはデジタルデータとして提供されることが多い。デジタルカメラや携帯電話、携帯音楽プレーヤーなど、大容量のデータファイルを利用するケースも増加している。技術の急速な進歩に伴い、写真や動画の高解像度化が進んでおり、ユーザーはより大容量の記憶容量をもったストレージを求めている。
 失うことができない貴重な写真や動画も、デジタルデータで保存されることになる。マシントラブルや誤操作により一瞬でデータを失ってしまうので、大容量、信頼性がこれまで以上に求められている。
 デジタルデータは、劣化することなくコピーや移動が簡単にでき、多くの機器で利用できるので利便性が高い。その反面、削除してしまった後の復旧が難しいという問題がある。ストレージの障害や誤操作などにより、データを失う危険性はゼロではない。「法人」市場で求められた「大容量」「高信頼」のニーズが、コンシューマ市場でも高まってきていると言えよう。


データを確実に守る「信頼性」  このようにコンシューマストレージに求められるニーズは「大容量」だけではない。「信頼性」も重要な要素だ。
 ユーザーは、データを「失うことがない」よう、細心の注意を払っている。そのため、バックアップソフトが同梱された製品やハードウェア的にデータを保護する製品が人気を集めている。特に、ミラーリングやRAID 5など、万が一ハードディスクが故障しても、保存されているデータは守るといった製品が店頭でも大きく扱われている。
 ハードウェアの障害は想定していても、なるべく発生しないほうがいい。そのため、ハードディスクの障害率を低減させるソリューションとして、専用の冷却ファンを提供する製品も登場している。ファンにより放熱性を向上させ、製品の長寿命化を目的としたものだ。同製品に対応している製品の購入時には、付加価値として提案できる。
 また、「高速性」というのもキーワードになっている。データの大容量化が進んでいるために、データのコピーや移動に要する時間も増大している。転送速度が遅ければ、その処理に負荷がかかり、パソコン上のほかの操作や処理に影響が生じる。SOHOでの利用を考えた場合、生産性や効率が大幅に低下するため、より高速な転送速度の製品が求められる。
 現在、外付けハードディスクの接続方式はUSB 2.0が主流だ。多くのパソコンもUSBポートを備えている。USBを挿すだけで接続できるため、利便性が非常に高い。しかしデータの転送速度が遅い。そのため、eSATA規格に対応した製品も増えている。転送速度が1.5G/3Gbpsと高速だが、パソコン側にポートが用意されていない製品があり、この場合、拡張インタフェイスカードを別途購入し導入する必要がある。
 バッファローやアイ・オー・データ機器などは、ソフトウェアで転送速度を向上させる手法を採用した機種をリリースしている。導入するだけで、2割程度の速度向上が見込めるので、導入効果は高い。このような製品が市場では受け入れられはじめているのだ。

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■外付ハードディスクドライブ 容量別販売台数シェア
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■ストレージの コンシューマニーズ への対応
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