株式会社リコー

インタラクティブホワイトボード「D5510」
書くだけでなく、映す、共有がコンセプト

リコーのインタラクティブホワイトボード「D5510」は、コラボレーションのための新しいコンセプトの製品だ。ホワイトボードという言葉からわかるとおり、電子黒板同様、書くことはもちろん、プロジェクター感覚で画面にパソコンやタブレットの情報を映すことができる。さらに遠隔地の人と同じ画面を共有してお互いに書き込みながら議論ができ、そのうえデータを保存して再活用することも可能だ。インタラクティブホワイトボード「D5510」はどのような狙いをもって生まれた製品なのか。リコーのVC事業部VC事業センター販売戦略室マーケティンググループ シニアスペシャリストの長束 哲郎氏に話をうかがった。

学校だけではなくオフィスもターゲット
株式会社リコー
VC事業部 VC事業センター
販売戦略室 マーケティンググループ
シニアスペシャリスト
長束 哲郎氏

電子黒板は文教市場をメインターゲットとしていますが、当社のインタラクティブホワイトボードD5510は、文教市場だけでなく企業もメインターゲットとしています。

使い方も電子黒板の「書く」機能だけでなく、自分のパソコンとつないで情報を「映す」機能と組み合わせることで、アイデアを創造するコラボレーションの場として活用できることが特徴です。

インタラクティブホワイトボードD5510は企業内の誰もが利用できるようにしています。色々な人がパソコン、タブレットを持ち込んでつなぐことを想定し、特別なソフトをインストールしなくてもつなげることができる仕様としました。

議事録が必要なオフィシャルな会議になる前の、アイデアを出し合う場で利用すると、より効果が高いのではないかと思います。お互いの頭の中にあるものを共有して新たなアイデアを生み出すコラボレーションの場として活用していただければと思います。日本の製造業のお客様は複数拠点にこの製品を導入し、製品会議に利用されています。遠隔地であっても同じ情報を共有して書き込みながら説明をすることができるので、出張することなく製品開発を進めることができるようになったということです。出張費の削減だけでなく、必要なすぐに打ち合わせができるので情報共有が早くなり納期短縮につながったという声をいただきました。

現場テストを繰り返し機能を改善
D5510は、電子黒板の「書く」機能だけでなく、情報を「映す」機能と組み合わせることで、アイデアを創造するコラボレーションの場として活用できる。
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製品開発にあたり、実地テストを行って機能改善を進めました。実地テストでわかったのは、誰でも使えるようにするためには「すぐに使える」「簡単に使える」製品でなければいけないということでした。例えばペンは目立つオレンジにして他のモノに紛れないように。操作もボタンをたくさんつけるとその操作に手間取るので、ボタンレスでシンプルな仕様としました。

会議の際にすぐに利用できるよう、独自のコントローラーを搭載し、スイッチオンするだけで内蔵のアプリケーションが立ち上がり、すぐに表示・書き込みが可能です。スタンバイ状態では、画面をタッチすると5秒で復帰するので、待機時間のストレスを感じることなく使っていただけます。

図面のような機密性の高い情報を扱うのだからセキュリティ面を強化して欲しいという声に対応し、書き込んだ内容は電源オフ時に自動的に消去する情報漏えい防止の機能に加え、保存ファイルの暗号化やメール送信先の限定などオフィスのセキュリティポリシーにあわせた運用を設定することができます。また手書きの文字を活字にするOCRテキスト入力機能や図形や直線などを簡単に書ける図形入力機能などデジタルならではの書き込み機能も強化しました。

販売パートナーの皆様には、新しいコンセプトの製品ですので、機能よりも使われる方が新しい価値を生み出す製品になることをお客様にお伝えいただきたく思います。複数店舗を持つ流通業のお客様が情報共有のために導入され、問題があった場合の対処法をいち早く、正確に理解されるようになったという例もあります。コミュニケーション強化によって業務改善を行うツールになることをアピールいただけるとありがたいですね。

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