大塚商会の販売最前線からお届けするセールスノウハウマガジン「BPNavigator」のWEB版です。
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2003年3月時点の情報を掲載しています。
景気の低迷が叫ばれる中ですが、コンシューマおよびビジネス向けのパソコンとIAサーバを中心とする私ども富士通パーソナルビジネス本部は、2002年下期は、お陰さまでコンシューマ市場、ビジネス市場共に堅調に推移しています。とりわけ、コンシューマ市場では、昨年冬モデルから本格的に投入したスーパーファイン液晶や、書き込み可能なDVDを搭載したモデルが、お客様のニーズをうまく捉え、好評でした。
私どもでは市場動向をいち早く掴み、常に最新のテクノロジーでお客様の期待にお応えできるよう、製品開発に対し一貫したポリシーで取り組んでまいります。その製品開発の柱は大きく四つです。
第一は、「最新テクノロジーをすばやく取り入れてお客様にご提供する」ことです。
パソコンは自分のところ一社で作っていない部分が多い製品。だからこそ色々なベンダーさんと協調し世の中で一番進んだモノをいち早く取り入れるスタンスを貫きます。ソフトに関しては昨年6月マイクロソフトさんと日本企業では富士通だけとなるグローバルアライアンスを締結、XMLWebサービス、高信頼性システム、モバイル、この3分野で協調し「マイクロソフト.NET」ベースのソリューションをワールドワイドに展開します。
第二には、「最高品質の追求」です。
調達部品についてもただ取り入れるのではなく、ベンダーさんと一緒に品質管理やプロセス管理までさせていただき、品質を向上させる取り組みを始めています。また、出荷時のテストも厳密に行い、難しいといわれる経年変化(時間がたってから起こる変化)トラブルもORT(On going Reliability Test:劣化加速試験)を取り入れ、先々まで安心して使える商品をご提供させて頂くよう進めていきます。さらに細かい材料分析にも着手。材料の専門分野や研究所等の専門家のノウハウも取り入れ最高品質を追求します。
第三は「セキュリティ対策」です。
ハードの情報漏洩防止対策として、あらかじめハードディスクにはデータ消去ソフトを標準添付し、安心して廃棄できるよう配慮しています。そのほか、指紋センサー、スマートカードなどの本人確認の仕組みや、暗号化通信を実現するセキュリティ対応LANなど、多彩な機能で企業活動を守る最適なセキュリティを提供できるよう取り組んでいます。基盤技術のみならず、お客様のアプリケーション開発支援や、セキュリティの認証取得支援、エンドユーザー教育、セキュリティポリシー策定の支援や監査など、幅広いノウハウもお客様にご提供します。
第四は「環境問題への取り組み」です。
環境に対する社会や各企業の目は今後ますます厳しくなっていきます。富士通グループは「すべてをグリーンに」のスローガンのもと、部材選びから生産・物流・回収まですべての段階で徹底した環境負荷の低減に取り組み、アメリカのNPOであるシリコンバレーユーザー物質連合のパソコン環境対策評価で第一位を頂きました。
今後も環境にやさしい商品の開発に取り組んでいきます。
企業のお客様向けには、信頼性やコストパフォーマンスなど製品開発の四つの柱を基盤に魅力ある商品をご提供することはもちろんですが、単に箱を売るだけではなく、お客様の抱えている問題を解決する、ソリューションによる満足のご提供も考えます。エンドユーザー様はもちろん、大塚商会様や販売店様などパートナー様も私どものお客様。ですからお互いにメリットがあるよう、共存共栄していけるように、それぞれの得意技を伸ばし、広げてゆくことをお手伝いします。そのためには得意分野や市場、ソリューションを活かせるような最適なプラットフォームのご提供や得意なソリューションを増やすお手伝い、具体的にはお客様に最適なWindowsソリューションを提供するFWPC(富士通Windowsプラットフォームセンター)などの仕組みも大いに活用していただき、一緒にビジネスを行い販売も伸ばしていきたいと思っております。大塚商会様において好調なeラーニングシステム「Internet Navigware」のような特徴あるアプリケーションのご提案なども継続して行っていくほか、問題解決に困ったときはFWPCやレスキューダイアルなども利用していただくなど、製品を売っていただきやすい環境をご提供します。お客様の声を取り入れ形にすること、お客様の視点であらゆる業務を考えること−「カスタマーフォーカス」の考え方でお互いのビジネス拡大を目指したいと考えています。
今、ユビキタスが話題ですが、ハード/ソフト/ネットワークも含めすべて富士通グループで構築し昨年10月に本稼動した、カネボウ様のPDAを使ったビューティーカウンセラー向けシステムも注目されているものの一つです。7000台のPDAには売れ筋情報や新製品情報、トップメッセージなど様々なコンテンツやデータが配信され、ビューティーカウンセラーは各売り場で最新情報を利用し販売活動を行います。データ等の配信は真夜中にセンターから自動的に行われ、朝起きたときには最新情報を受信した状態となっており、ビューティーカウンセラーは何もしなくても常に更新された最新情報を見ることができます。こういったシステムを含め、今後ユビキタスに関連する製品は色々と出てくるはずです。携帯電話やPDA、タブレットPCを手掛け、エッジインのノートパソコンを最初に世に出したというパワーが私どもにはあります。
2003年度の状況は多少良くなるともいわれますが、何が起こるかわからない世の中。目標を立て目指すことも大事ですが、変化をいかに早く察知しどう対応するかこそが、より重要なことでしょう。
パソコンの家庭普及率が50%を超えたと言われていますが、これからは、一人一台に近づいていくと思います。ビジネス分野もユビキタス時代でデスク用、外出用などと一人数台の時代を迎えるのも決して遠くないと思います。市場は頭打ちではなく、新しい使い方や変化へのすばやい対応で需要はいくらでも広がる−私どもは今後もお客様の視点で、新しいことに積極的にチャレンジし、皆さんと一緒に市場の拡大を目指したいと思います。
富士通株式会社 パーソナルビジネス本部長
伊藤公久氏
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