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2003年5月時点の情報を掲載しています。
通常、店頭販売されているパッケージのソフトウェアは1個に対し1台のPCにしかインストールすることができない。つまり、ソフトウェアをインストールしたいPCが250台あれば、同じ数のソフトウェアパッケージが必要になる。しかしこの方法でソフトウェアを揃えるとなると、ソフトウェアの購入/保管/バージョンアップの際、コストやソフトウェアの管理などといったユーザー側の負担は大きい。抱えるクライアント数が多ければ尚更だ。
そんなユーザー負担を軽減するため各ソフトウェアメーカーではそれぞれ、ソフトウェアのライセンス販売制度を設けている。パッケージとして製品を提供するのではなく、あるソフトウェア製品のコピーを使用する権利を販売することで、ユーザー企業のTCOの削減に貢献するというものだ。
本コーナーでは毎回、メーカーごとのソフトウェア ライセンス販売システムについてご紹介していく。コストの面などにおいて、お客様、そして販売店様にとってもメリットの多いこの制度。各メーカーの制度のポイントをおさらいし、是非お客様へのご提案にお役立ていただきたい。第1回の今回は、マイクロソフト社のオープンライセンスについて取り上げる。
オープンライセンス概要
●購入条件 5ライセンス以上
(※追加購入は1ライセンスから可能)
上限なし
●契約期間 2年間(延長不可)
●購入オプション
ソフトウェア アシュアランス
(最新バージョンのライセンスとセットで購入)
マイクロソフトのライセンスプログラム「ボリューム ライセンス」は、「まとまった数のソフトウェアをもっと低コストで、簡単に購入したい」というユーザーニーズに対応した制度。この制度により、実際に使用するコンピュータの台数分のライセンスをまとめて低価格で購入できるため、大量のパッケージ製品を保有・管理する必要がなくなり、コストダウンを図ることが可能だ。
ボリュームライセンスには、ユーザーの目的・用途に合わせて5種類が用意されている。その中のOpen License(以下、オープンライセンス)は、アップグレードや管理に伴うコストを削減することを目的としており、SOHOや中小規模企業向けの「Open Business(以下、オープンビジネス)」のほか、教育機関・官公庁向けの各プログラムが用意されている。ユーザーごとのニーズ、業態に合わせて効率的かつ手軽にソフトウェアを導入できる仕組みだ。
幅広いユーザーを対象にしたプログラムのため、販売店様にとっては新規顧客の獲得や販売促進、顧客の囲い込みにつながるというメリットもある。ユーザーのメリットとしては、ソフトウェア導入コストの削減やソフト管理が簡単になるなどの点が挙げられる。
このオープンライセンスは、マイクロソフトのソフトウェアを5ライセンス以上購入すれば利用でき、マイクロソフトのほとんどの製品が対象となる。
ソフトウェア アシュアランスとは、有効期間内のアップグレードを保証するボリュームライセンス プログラムのオプションのこと。基本的に最新バージョンの新規ライセンスとセットで購入することが必要だ(但し、ソフトウェア アシュアランスの契約更新時(オープンライセンス終了後90日以内)であれば、新しいオープンライセンス認証番号でソフトウェア アシュアランス単体の購入が可能)。
このソフトウェア アシュアランスを購入すると、オープンライセンスの有効期間中に製品のアップグレードがあった場合、何度でも自由にアップグレードすることが可能になる。いつでも最新バージョンのソフトウェアを使う環境が手に入るのだ。
価格の面から考えると、アプリケーション製品(日本語版)のソフトウェア アシュアランスの値段は新規ライセンスの44%に当たる(右上別表)。具体的な例を挙げれば、ソフトウェアのアップグレードサイクルが4年以内のユーザーの場合、ライセンスとソフトウェア アシュアランスのパッケージを購入した方がお得になる計算だ。
また、マイクロソフトではソフトウェアライセンスの見積もり作成支援ツールをWeb上に用意している(右のカコミ参照)。こちらも要チェックだ。
●ライセンスの考え方
●オープンライセンスの仕組み
●ソフトウェア アシュアランスの価格
●ソフトウェア アシュアランス利用例
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