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2003年7月時点の情報を掲載しています。
マイクロソフト社の提供する「Microsoft Select License(以下、セレクトライセンス)」は、中規模以上の企業を対象とし、国内外の子会社やグループ企業を多く保有する企業にとり、メリットの大きいボリュームライセンスプログラムの一つだ。マイクロソフトが数多く取り揃えているソフトウェアライセンスシステムの中でも、購入製品ポイント数により価格レベルを設定しているのはセレクトライセンスだけ。グループ企業全体で購入すれば、購入ライセンス数が多くなる。それに伴い、価格割引率が大きくなり、ユーザー企業にとって、大変に購入しやすいという利点がある。販売店様にとっては本製品の持つメリットを明確にアピールすることが可能なため、他製品との差別化を図ることが容易で、ユーザー企業にお薦めしやすい。こうしたライセンス制度を使えば、企業はソフトウェアの導入やバージョンのアップグレードに伴う作業を軽減することができる。同時にそうした作業にかかるコストを削減、IT資産管理を効率的に行うことができるなど、ユーザー企業にとってメリットがいっぱいの優れものだ。ソフトウェアライセンス紹介シリーズ第2回目は、マイクロソフト社のセレクトライセンスにスポットを当てる。
数多くのデスクトップPCを所有する企業にとって、大量のソフトウェアの購入は大きな負担になる。セレクトライセンス6の特長は、そうした企業、中でも子会社や関連会社などを保有する企業が、グループ単位でライセンス購入をすることができるという点にある。基本契約年数は3年。企業は無理なく導入計画を立てることができる。しかも契約期間満了後に、1年と3年の契約延長オプションが用意されている。
こうしたライセンス販売プログラムは、ユーザー企業のみならず、販売店様にとってもメリットが大きい。マイクロソフト社の豊富な製品群を、ある程度以上の規模の企業がまとめてライセンス購入をするためだ。
例えば、3年間の購入契約を結んだ企業はプランに沿って製品を導入することになる。3年間の購入価格は、見積り時の導入計画の数量によって決まる。マイクロソフトでは、ユーザー企業が購入するソフトウェアの製品群ごとに購入ポイント数を定めている。そのポイント数に必要なライセンス数を乗じたものが見積りポイント数となるわけだ。たとえばマイクロソフトが提供するアプリケーション製品群の中で、Microsoft Office Professionalのポイントは2。これに250ライセンスをかければ500ポイントとなる。
そうして算出された見積りポイント数は、(A)1,500ポイント以上、(B)12,000ポイント以上、(C)30,000ポイント以上、(D)75,000ポイント以上と4段階のポイント設定による価格レベルに分類される。セレクト6の加入契約条件のポイント数は750ポイント以上で、購入ポイント数が多ければ多いほど、価格割引率が高くなる仕組みだ(図1)。
購入見積りにもとづき、契約初年度末までに3分の1、2年目末までに累計で3分の2、3年目末までに100%の購入実績をそれぞれ達成していなければならない。
具体的な例を挙げると、価格レベルAの場合、基本契約が終了する3年目末までに1,500ポイントをユーザー企業には達成してもらう必要がある。購入1年目末で500ポイント(購入見積りの1/3)、2年目末で累計1,000ポイント(同・2/3)、3年目末で累計1,500ポイント(同・100%)というわけだ。ユーザー企業は3年間の契約の中で段階的にソフトウェアのライセンスを発注することができる。また、期間中であれば何度でも必要な数だけライセンスの発注をすることができるため、計画的な購入をすることが可能だ(図2)。
3年間の契約期間中、ユーザー企業における実際のライセンス導入数量により、価格レベルは1年ごとに見直され、再設定される。購入見積り時点において、購入ポイント数(購入実績)が契約時の規定見積りポイント数より高いポイントを達成していれば、より高い割引率が適用される。逆にもし必要な購入見積り数を達成していない場合は、その時点で該当する価格レベルに変更されるので、注意が必要だ。
セレクトライセンスとともに、ユーザー企業に是非お勧めしていただきたいのが、ソフトウェアアシュアランスだ。セレクトライセンスを購入したユーザー企業が、さらにソフトウェアアシュアランスを購入した場合、3年間の契約期間中に発売された対象製品のバージョンアップを追加費用の計上をすることなく、何度でもアップグレードできるという仕組みだ。これにより、ユーザー企業にとっては、社内のデスクトップPCアプリケーションのバージョンを統一し、IT資産の管理に役立てることが可能になる。
一方、販売店様にとっては、ユーザー企業との長期的なコミュニケーションを図ることが可能になり、顧客の囲い込みにつながりやすい、などのメリットがある。
ユーザー企業がソフトウェアアシュアランスをセレクトライセンスの契約期間中に追加購入した場合は、アシュアランスの有効期間は追加購入した時点からセレクト契約期間満了時までとなる。たとえば、セレクトライセンス契約の2年目時点でアシュアランスを追加購入した場合、契約満了時までの2年間が、セレクト契約の3年目時点でのアシュアランス追加購入の場合は、契約満了時までの1年間が、それぞれアシュアランスの有効期間となる(図3)。
前号で紹介した通り、通常単体では購入できないソフトウェアアシュアランスだが、セレクトライセンスで購入した製品を契約期間中にアップグレードした場合、該当製品に限り、契約期間終了後もソフトウェアアシュアランスを単体で購入すれば、アップグレードの契約を更新することができる。
セレクトライセンスで提供されるソフトウェアアシュアランスの価格は、新規購入ライセンスの価格に対する一定の割合で設定されている(下の表を参照)。ユーザー企業向けの具体的な価格に関しては、是非、大塚商会にお問い合わせ頂きたい。
もちろん、本製品にもポイントが割り当てられている。ソフトウェアアシュアランスの年額ポイントはライセンスのポイントの2分の1だ。こうしたポイントを有効に活かし、他のセレクトライセンス購入製品ポイントとあわせ、有益な購入見積り計画を立てることが本製品を賢く購入するためのカギとなりそうだ。
■ソフトウェアアシュアランスの価格例
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