教育機関でアプリケーションを導入する際に問題となるのが、そのライセンス量の多さだろう。アドビシステムズを含め、多くのソフトウエアベンダーが教育機関向けには価格を抑え提供しているが、それでもトータルでの導入コスト高や管理の煩雑さから逃れられてはいない。そこでアドビシステムズでは、TLP、CLPともに教育機関向けのライセンシング・プログラム「TLP
for Education」「CLP for Education」を用意。TLP for Educationでの最低取扱いポイント数が、通常の5ポイントから20ポイントに引き上げられているほかは、同じライセンシング・プログラムが適用されている。
ここで特筆に値するのは、物理的にインストールされるPC台数ではなく、物理的に同時に使用する最大ユーザ数をライセンス数とみなす「コンカレント・ライセンス」というメニューを用意している点だ。例えば、教育機関の視聴覚教室に導入したとしよう。4教室、100台のPCにアプリケーションがインストールされた場合、通常ならば、必要なライセンスは100だが、実際には1教室ずつでしか使用しないのであれば、同時に起動されるアプリケーション数を1教室分の25とみなし、購入が必要なライセンス数も25と設定する制度だ。これによってTLP、CLPのメリットに加え、アドビ製品を導入するためのコストを大きく引き下げることが可能で、導入を考えている教育機関にとって、多大なる福音になるといえるだろう。