BPNavigator to GO - ソフトウェアライセンス

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2004年1月時点の情報を掲載しています。

サーバ製品とクライアント製品の割合をユーザが自由に振り分けることができるシマンテック・セキュリティ・ライセンス・プログラム

近年、ポイント制などを導入することで、コストメリットを出すことにより、ライセンス購入のメリットを訴えるメーカーが増えてきている。しかし、シマンテックでは、ポイント制ではなく、サーバアプリケーションもクライアントアプリケーションも、まとめてライセンスを発行し、サーバであろうがクライアントであろうがまとめて、同様なライセンスを発行するというライセンス・プログラムを採用している。

欲しい製品を思いついたときに利用できるライセンス・プログラム

　セキュリティ市場で、大きなシェアを誇るシマンテックは、多くのメーカが採用している、購入価格にポイントを割り当てるというライセンス発行形態をとっていない。サーバの数やクライアントPCの数、使用するOSやネットワークのプラットフォームの種類にとらわれずに利用できる『シマンテック・セキュリティ・ライセンス・プログラム（以下『ライセンス・プログラム』）』というライセンス・プログラムを採用している。
　セキュリティソフトにもサーバ用のものとクライアント用のものなどが存在するが、『ライセンス・プログラム』では、ライセンスの区別をしていない。つまり、購入ライセンス数の中であれば、クライアント・サーバのセットの、サーバ用ソフトを何本使っても、クライアント向けのソフトを何本使ってもいいのだ。極端な話では、10クライアント購入して、サーバを10本、クライアントを0本という導入の仕方もできる。
　ネットワークの規模の変化などによって、サーバの数やクライアントPCの数が変動することはよくあるが、このライセンス形態であれば、構成が変わった場合でも、フレキシブルに対応できる。
　さらに、このプログラムでは、対応OSなどの変更も、新たなライセンスを購入することなく行うこともできる。例えば、『Symantec AntiVirus Corporate Edition 8.1 for Workstations and Network Servers』に含まれるアプリケーションがサポートしているOSは、「Windows98」や「WindowsXP」などのWindowsシリーズから、「NetWare Server」まで広範に渡る。例えばサーバを切り替えるなどの事態が生じた場合でも、「Windows Server 2003」用のサーバソフトを使っていたライセンスで、そのまま「NetWare Server」用のサーバソフトを利用することもできる。

もっとも基本的なセットとなる「ウイルス対策」と「コンテンツ・フィルタリング」製品のライセンスには、「ゴールドメンテナンス」というサポートが標準で添付する。「ゴールドメンテナンス」には、ウイルス定義ファイルやその他のセキュリティ・アップデート、電話・FAX・電子メール・Webなどを通じたサポートを受ける権利などが含まれている。

「システム管理製品」「ファイアウォール/VPN製品」「ポリシー監査/脆弱性検査製品、侵入検知製品」などには、サポート等は不要というユーザもいるため、「ゴールドメンテナンス」は標準では添付されない。しかし、サポート等を受けたいという場合には、「ゴールドメンテナンス」をつけて購入することもできる。

　もっともサポートを受ける頻度が高いセットとなる「ウイルス対策」と「コンテンツ・フィルタリング」製品のライセンスには、「ゴールドメンテナンス」というサポートが標準で添付する。
　「ゴールドメンテナンス」には、ウイルス定義ファイルやその他のセキュリティ・アップデート、最新バージョンのソフトの使用権、電話・FAX・電子メール・Webなどを通じたサポートを受ける権利などが含まれている。
　最新バージョンの使用権というのは、「アップグレードインシュアランス」と呼ばれているもので、ゴールドサポート適用期間中に、新バージョンが出荷された場合に、ライセンスメディアパックの購入のみで利用することができるというものだ。

　ライセンスの購入は、基本的には1サーバ・10クライアントから購入可能になっている。また、ライセンスの発行は販売店を通して行われるため、どうしても何日かの時間がかかってしまうが、店頭で購入できるパッケージならば、購入日にすぐに使い始めることもできる。
　そうした場合には、店頭でも販売されている、10クライアント以下のライセンスを使用するユーザ向けの『Small Business Edition』を利用すればいい。その他に「5ユーザー・パック」「10ユーザー・パック」などのパッケージが用意されている。こうしたパックも、サーバとクライアントが含まれているものは、「10ユーザー・パック」であるなら、サーバとクライアントの数の合計が10以内で、ユーザが好きなようにインストールできるということは、通常のライセンス購入の場合と変わらない。

■ Symantec AntiVirus Corporate Edition 8.1の対応OSと必要なライセンス

※同梱のver.7.6で対応
注意：クライアントOSで使用する場合には「Workstations」または「Workstations＆Network Servers」のライセンス、サーバOSで使用する場合には「Network Servers」または「Workstations＆ Network Servers」のライセンスが必要。

「ウイルス対策製品」では、ライセンスに必ず添付されている「ゴールドメンテナンス」サポートだが、「システム管理製品」「ファイアウォール/VPN製品」「ポリシー監査/脆弱性検査製品、侵入検知製品」などでは、購入するかしないかを、ユーザが選択できる。「ゴールドメンテナンス」サポートを購入しなければ、当然ながらさまざまなサポートを受けられなくなるが、その分コストを低くすることができる。
　ただし、「ゴールドメンテナンス」には、バージョンアップの権利なども含まれているため、バージョンアップしたいと思っても、アップグレード料金が発生するといった問題も生じる。「社内で確実に運用できるからサポートは必要ない」という理由だけで「ゴールドメンテナンス」を購入しないと決断せず、後々のことまで考えるようにしたほうがいいだろう。

　シマンテックのライセンス・プログラムの最も大きい特徴は、ライセンス数の管理を、OSやアプリケーションの種類という壁を取り除いて行うようにしているところだろう。システム管理者などにとって、ライセンス管理は頭を悩ませることが多い部分だ。どのOS用のアプリケーションが何本、サーバ用は何本といった具合に分けて管理するより、トータルの数だけで管理できるほうが簡単になるのは明らかである。もちろん、購入するライセンス数が、多ければ多いほど価格面でのメリットも大きくなってくる。シマンテックのライセンス・プログラムは、価格面と運用面の両方に配慮されたものだといえるだろう。

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