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2004年9月時点の情報を掲載しています。
オープンソースであるLinuxは、コスト削減やセキュリティを重視する企業ユーザーに支持され、企業内システムにおいて瞬く間に普及した。そして今では、高可用性と高信頼性が求められる、大規模な基幹業務システムなどのエンタープライズ市場にも、積極的に導入されるようになり、Linuxの活用範囲は大きく広がっている。そこで今回は、ビジネスチャンスがますます拡大するLinuxの優れた特性や市場動向などをまとめてみた。
「オープンソース」や「Linux」といった言葉が、新聞などでもよく扱われるようになっている。サーバの領域では、既に非常に大きなポジションを占めるようになっている「Linux」を中心に、オープンソースについて述べたい。
オープンソースとは、インターネットなどを通じてソフトウェアの設計図にあたる、ソースコードを無償で公開し、その改良や再配布を誰でも自由に行うことができるソフトウェアのことである。ソースコードがあれば、そのソフトウェアの類似品を作成したり、その技術を転用することが容易になる。そのため、通常、企業では自社開発したソフトウェアのソースコードは公開せず、他社に供与するときには高額のライセンス料を取っている。それに対して、オープンソースの考え方は、ソースコードを公開することで、有用な技術を共有し、その開発に世界中の技術者が参加できるようにすることで、より完成度の高いソフトウェアを世に送り出そうという思想に基づいている。
オープンソースで開発されたソフトウェアには、UNIX系OSのLinuxやWebサーバ『Apache』などがある。これらオープンソース・ソフトウェアが普及した要因としては、まず無償で使用できるという点が挙げられる。これにより、システム構築における投資コストを大幅に抑えることができる。さらに、多くの技術者が開発に参加しているので、ソフトウェアの問題点が十分に検証されるため、セキュリティも高いといわれている。そのうえ、特定のベンダーに縛られにくいという利点もある。こうした理由から、政府や自治体では特に注目されている。
とりわけ、Linuxは、コスト削減の切り札として、企業内においても急速に浸透しており、すでにインターネット・サーバの定番となっている。そして、今ではミッションクリティカルな基幹業務システムにも、十分対応できる環境が整いつつある。IDC JapanのサーバOS市場予測(2003年3月発表)によると、2002年のサーバOS市場におけるLinuxの台数シェアは7.3%で、UNIXやWindowsに比べて高い成長率が見込まれており、2007年にはLinuxが15.9%のシェアを占めると予測されている。ただし、これはサーバに搭載されて出荷されたOSや、ライセンス販売されたOSの台数に基づいたものなので、Linuxが無償で使用されたケースも含めれば、実際には、より多くのLinuxサーバが使用されていることになる。
特にLinuxは、そのOS上で安定して動作する、オープンソースのミドルウェアが豊富に揃っていることも大きな魅力である。例えば、RDBMS(Relational Database Management System)『PostgreSQL』やWebサーバ『Apache』、メールサーバ『sendmail』、ファイルサーバ『samba』といった定番ソフトに加え、グループウェア『サイボウズ ガルーン』やクラスタリングソフトウェア『Lifekeeper』などもある。そのため、企業ユーザーは、Linuxをベースにした各種システムを安心して構築・運用できるようになった。
続きは本紙でご覧下さい。
■ Linuxサーバの導入有無(2001〜2002)
■ 国内サーバ市場 OS別出荷台数シェア(2002年7月〜9月期)
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