大塚商会の販売最前線からお届けするセールスノウハウマガジン「BPNavigator」のWEB版です。
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2005年1月時点の情報を掲載しています。
2005年の年頭に当たり、弊社取締役社長の大塚裕司から年初のごあいさつをいただき、大塚商会全社および、ビジネスパートナー事業部の戦略について語っていただきました。
昨年は、ようやく景気の先行きに明るい兆しが見え始めた一年でした。期末需要も増加して少し流れが変わったようです。日経平均はこの一年間で812円上げ1万1,488円と2年連続で上昇しました。年間終値としては2000年の1万3,785円以来の水準を回復しています。まだまだ安心できるような経済局面とはいえないものの、底は堅いという印象を持っている企業も多いのではないでしょうか。販売店の皆様におかれましても、日々のお客様とのやりとりのなかに何らかの手応えを感じられていることと存じます。お陰様で弊社の業績も順調に推移しました。
一方世情に転じますと、国際的なテロの脅威は未だ消えず、国内では、猛暑、地震、台風と自然災害が頻繁に起こり、企業の不祥事も相次ぎ、危機管理の重要性を改めて認識させられた一年でもありました。
企業にとっての危機管理には、情報とそれを扱うITが不可欠な存在となっています。業務をストップさせてしまうような強力なウイルスの発生はもとより、個人情報管理、情報漏えいなど、企業の社会的な責任が問われるようになり、お客様の意識も大きく変わりつつあります。ドアに鍵をかけるというレベルから、システムや社員教育まで、セキュリティ管理は単にシステムの問題だけではなく、幅広い脅威に対応する必要があるのです。
弊社では、これまで取り扱ってきたセキュリティ関連各社のさまざまな商品から、主要なものをもう一度見直し、アライアンスという形で各ジャンルのトップベンダー9社と企業連合を結成して発表しました。1社ですべてのセキュリティをまかなうことは、現実的ではないということでしょう。大塚商会がお客様向けにアレンジし、ソリューションとして提供してきたことが結果的に、この9社連合の発端になっていると思っています。こうやってお互いにアライアンスという形でWin-Winの関係がつくれること、そして、それを総合的にお客様に提供できることは、大塚商会ならではの良さが発揮できたと思います。特に通常のウイルス対策ソフトや暗号化などに加えて、情報漏えいについての保険まで含めたというところが画期的だったのではないでしょうか。それが現実的に実体感のあるビジネスとしてお客様に提案できたことで、特徴ある新メニューの開発につながったと思っています。
このセキュリティ関連のソリューション開発は、ここ数年、大塚商会が力を入れているトータルソリューションのほんの一例ですが、時代を先取りした大塚商会ならではの総合力を、販売店様のお客様にもぜひ活用していただきたいと思います。
企業経営にITが不可欠なものとなっている現在、お客様が必要とされるハードやソフトだけでなく、お客様が求める最新の情報やサービスを、的確に提供することが付加価値となり大きな競争力を生み出します。実践的な大塚商会独自の特徴あるソリューションを、販売店様のお客様に自社のソリューションとしてご提案いただくことが差別化につながり、大塚商会のビジネスパートナー事業部とお取引いただくメリットを実感していただけると思います。もちろん、この場合、弊社は黒子に徹します。これはディストリビューターとして他にはない大塚商会ならではの特徴ではないかと考えております。
昨年弊社が力をいれたことのひとつに「たのめーる」があります。テレビCMで大塚商会の「たのめーる」をご存知の販売店様も多いのではないでしょうか。実は、昨年の段階で、業界第2位という位置に首ひとつ出ることができました。今年も、まだ2位ではありますが、順調に計画を達成しつつあるという状況です。周りからの認知の度合いが、一昨年と比較するとだいぶ変わったようです。
この「たのめーる」のTPSショップに加盟していただくことで、販売店様もサプライビジネスに参入することが可能になります。いわば「たのめーる」の卸です。自社でまとめあげた案件でも、サプライは他社に持って行かれてしまうのが普通かと思います。しかし、システムや仕組みを含めて自社単独でやろうとすると、かなり困難です。ですから、弊社が黒子になって、「たのめーる」の仕組みを提供しましょうというのがTPSショップです。弊社の販売店様3,500社に対して、「たのめーる」のTPSショップの加盟が1,000社になりました。すでに、3分の1近くの販売店様がTPSにご加盟いただいております。
一度口座をつくると半ば自動的に再注文が行われ、継続的な取引が可能になるのがサプライビジネスです。しかし、それだけがメリットではありません。少額であっても、お客様との接点が増えて、親密なつながりができ、結果的にお客様の囲い込みにつながることが大きいのです。
今、WebとITなしにはもはやビジネスが成立しないところまできています。弊社ビジネスパートナー事業部のWeb発注システム「BPプラチナ」も改良を重ね、高機能で使いやすいシステムに進化させております。迅速な顧客対応は必須ですが、そのために在庫を持つ時代ではありません。お客様満足の向上のために、ぜひ弊社の倉庫と「BPプラチナ」をご活用ください。
昨年、弊社子会社である株式会社テンアートニが東証マザーズに上場しました。テンアートニは時代を先取りして、Java、Linuxを非常に早い時期から取り扱い始め、お客様に提供しながらここまで来ました。
このテンアートニをはじめ、ネットワーク関連機器やミドルウェアの株式会社ネットワールドや株式会社アルファテクノ、株式会社アルファネットなど、大塚商会には、さまざまな専門分野を持つ関連子会社があります。
また、多彩なサービス&サポートを提供する「トータルαサポート21」をはじめ、自社仕様で短期間大量のPCのキッティングから調達まで可能な「CTOセンター」やデータ復旧のための「データリカバリーセンター」など、先進的な自社施設を完備しています。これらの自社施設のインフラの活用や関連子会社との連携により、今後もより広い範囲で、他には真似ができない特徴あるソリューションを販売店様に提供していきます。
今年の弊社のスローガンは「お客様と共に成長し、信頼に応える」です。「お客様の目線」で考え、行動しようということは、私が社長就任以来、言い続けておりますので、社内外にだいぶ定着してきたのではないかと思います。今年はそれを一段階ステップアップして、大塚商会と販売店様、販売店様のお客様が共に成長して、Win-Winの関係をつくっていきたいという思いからスローガンとしました。ビジネスパートナー事業部においても、「お客様の目線」で、ITを使って販売店様やそのお客様のお役に立つ提案をしていくというスタンスは変わりません。そして、その延長線で、より一層のお客様満足度の向上を目指して精一杯頑張って参ります。
販売店様におかれましては、他にはないバリューを提供できる特徴あるディストリビューターとして、より一層のご愛顧を賜りますよう重ねてお願い申し上げます。
株式会社 大塚商会
取締役社長 大塚 裕司
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