株式会社テンアートニは、東証マザーズ上場の勢いを加速させ、大塚商会 BP事業部との連携を強化しながら、パートナーの皆様が『Red
Hat Enterprise Linux』を安心してご提案できる万全なサポート体制を構築しています。同社代表取締役社長の喜多 伸夫氏に、『Red
Hat Enterprise Linux』に関する具体的なサポートサービスや、大塚商会 BP事業部やパートナー様との協業の重要性についてお話を伺いました。
現在、テンアートニが主力製品としてフォーカスしている『Red Hat Enterprise
Linux』は、Linux市場の中でどのような優位性があるとお考えですか?
『Red Hat Enterprise Linux』の市場における優位性は、それに対応しているアプリケーションが、他のLinux
OSに比べて圧倒的に多いことです。大手ソフトウェアベンダが商用アプリケーションのLinux版を開発する際は、最初にRed Hatの技術検証を行い、Red
Hat対応版を製品化するのが常識となっています。そのため、商用アプリケーションのLinux版はほとんどがRed Hatに対応していますし、大手ソフトウェアベンダのサポート体制も充実しています。その意味では、エンドユーザーの皆様は安心して導入することができます。特にLinuxは、メールやWebサーバからデータベースや基幹系システムへと利用範囲を大きく広げ、多種多様なアプリケーションのプラットフォームとして使われるようになってきたので、Red
Hatの優位性がますます高まっています。
そのうえ、新たにリリースされた『Red Hat Enterprise Linux v.4』は、カーネルが2.6にバージョンアップし、セキュリティ面が大幅に強化されました。これによって、よりセキュアなLinux環境が構築できるようになり、個人情報保護法に基づいた情報漏えい対策も、オープンソースを使った強固なシステムで組めるようになったのです。
エンドユーザーがLinuxに求めているのはどのような点だと思いますか?
今は高価な汎用機からの乗り換えや、セキュリティの面でWindowsからLinuxへ移行するお客様が増えています。さらにワールドワイドでは、基幹系業務システムをLinuxで構築する動きも活発になっています。その意味では、Linuxの市場は急速に広がっています。そのプラットフォームとして真っ先に選ばれているのが『Red
Hat Enterprise Linux』です。特にエンドユーザーがLinuxに求めているのは、コスト面とセキュリティ面です。その両方の観点からベストソリューションとしてLinuxを選択するケースが多いですね。逆に、アプリケーションベンダがLinuxへの対応を迫られており、Linux版を急ピッチで開発しているのが現状です。また、システムインテグレーターや販売店の方々がLinuxのサポート体制を整えるのに苦慮されているケースが多く、テンアートニは、そうした方々に対するサポートを大塚商会
BP事業部様と密接に連携を図りながら行っています。
具体的には、どのようなサポートサービスを提供されているのですか?
アプリケーションベンダやシステムインテグレーターの方々に対して、バックエンドでクオリティの高い多様なサポートサービスをご提供したり、Linuxをプラットフォームとする高度なシステムを構築するお手伝いなどを行っています。たとえば『Red
Hat Enterprise Linux』については、テンアートニのオリジナルサポートを付加したスペシャルサービスパッケージ『Red
Hat Enterprise Linux Standard Plus』をご提供しています。このサービスにご契約いただいたお客様は、専任技術者による9時から21時までの充実したテクニカルサポートや、サーバ運用管理ツールなどの各種ソリューションをお求め安い価格でご利用いただけます。
さらに今後は『Red Hat Enterprise Linux』で標準採用となった「SELinux(Security-Enhanced
Linux)」を効果的に導入・運用できるように、インストール時や運用中のサポートサービスをメニュー化してご提供していきます。「SELinux」は、米国のNSA(National
Security Agency)が中心になって開発したLinuxカーネルのセキュリティ拡張モジュールで、Linuxカーネルに「セキュアOS」の機能を付加しています。これにより、万一の不正侵入による被害を最小限に抑えることが可能になります。これまで「セキュアOS」はあまり一般的でなく、コスト面や技術面の課題も多かったのですが、『Red
Hat Enterprise Linux』に標準搭載されたことによって、そうした課題をすべて解消しています。ただし、実際に導入する際には複雑な設定などが必要になりますので、テンアートニがそのコンサルティングや教育サービスを行います。