大塚商会の販売最前線からお届けするセールスノウハウマガジン「BPNavigator」のWEB版です。
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2005年9月時点の情報を掲載しています。
シマンテックとベリタスソフトウェアの合併は、ビジネスパートナーやエンドユーザーに大きなメリットをもたらしてくれます。それによって、IT基盤の整備に必要不可欠な情報のセキュリティとアベイラビリティをワンストップで提供できる体制が整ったからです。株式会社シマンテック 代表取締役社長・シマンテックコーポレーション副社長の杉山 隆弘氏に、新生シマンテックの今後の取り組みやパートナー戦略などをお聞きしました。
現在、日本におけるセキュリティソフトとストレージマネジメント、さらにこれらに付随するユーティリティソフトのライセンス市場は2,000億円以上といわれております。さらに、これらのソフトウェアをハードウェアに実装するためのサービスや、コンサルティングのビジネス市場も2,000億円市場だといわれています。しかも、いずれの市場もITインフラの成熟に向けて、これからますます伸びていく市場です。
そうしたなかシマンテックは、2004年12月にベリタス社との合併を発表しました。その戦略的な主題は、情報の安全性と可用性をお客様に提供することです。電力・ガス・水道など社会基盤を形成するすべてのサービスは、安全で信頼があって安定性と利用性が保障されています。同様に、ITインフラも社会基盤としての役割を果たすようになり、ユーザーも不特定大多数になったことから、情報の安全性と可用性が不可欠です。そのため、セキュリティソリューションのトップベンダーであるシマンテックと、ストレージソフトウェアのトップベンダーであるベリタス社が合併してシナジー効果を発揮することによって、そうしたニーズにお応えしたいと考えたのです。この取り組みは、パートナーやエンドユーザーの皆様にも賛同していただいており、新たな産業の領域を作り上げる手応えを感じています。
IT基盤を形成しているソフトウェアの領域には、OSとアプリケーションがあり、その中間層にマネジメントソフトがあります。マネジメントソフトには、ネットワークマネジメント、ストレージマネジメント、セキュリティマネジメント、さらにシステム全体をマネジメントする4つのグループがあります。今回、セキュリティとアベイラビリティのグローバル市場で、トップシェアをもっているソフトウェアベンダが統合されました。これによって、お客様はマルチベンダ、マルチプラットフォーム環境下において、ストレージ、サーバ、アプリケーションからネットワーク、さらにはその先のエンドユーザーにいたるまでの全領域をカバーするマネジメントソフトをオールインワンで、ひとつのベンダーから購入することができるようになります。この点は、IT基盤が複雑化している中で、お客様にとって非常にわかりやすいメリットだと思います。
特にエンドユーザーの皆様にお伝えしたいメッセージは、「データの安全性と可用性についてはシマンテックにお任せください」ということです。たとえば、われわれは、セキュリティとアベイラビリティソリューションを融合することにより、個人情報保護法をはじめとする法令順守のためのソリューションや、より強化されたビジネスの継続性を実現するためのソリューションをお客様にご提供できるようになります。こうしたコンセプトをシマンテックでは「Information Integrity」(情報の完全性)と呼んでおり、ワールドワイドでも注目されています。データの安全性と可用性の両方を実現することは、大変難しいと言われています。しかし、情報の安全性を確保すると同時に可用性とのバランスをとりながらIT基盤全体をより堅牢で信頼性の高いものにすることで、情報の完全性とコスト効率を高め、システムダウンやインターネット上の脅威などに対処できるのです。
新生シマンテックのソリューションを市場に提供させていただく際には、日本のマーケットに精通しておられるパートナー様の協力が重要です。例えば、新生シマンテックが先進のテクノロジーをパートナー様に提供し、各パートナー様が独自の付加価値をつけるといったソリューションが出てくると、非常に高い価値を生むのではないでしょうか。
市場が欲しているソリューションには、産業別や規模別、あるいは地域別やOSの環境別など、さまざまなバリエーションがお客様の数だけあります。われわれの持っている世界NO.1の実績を誇るテクノロジーを、パートナー様のソリューションの一部に是非組み込んでいただきたいと思います。これが、われわれのパートナー様に対する期待です。また、それぞれの市場の最適モデルをパートナー様と一緒に提案し、販売・導入・サポートしていきたいと思います。そのモデルケースを通して、中堅・中小規模のお客様に向けても、その市場に特化したビジネス展開をしていきたいと考えています。
特に大塚商会のBP事業部様は、日本における企業向けWindows市場を幅広くカバーされているので、弊社との協業でお客様の個々のニーズに細かく対応していきたいと思います。われわれは、そのお役に立てるものと確信しています。たとえば、『Backup Exec』は、バックアップソフトとしてグローバル市場でNo.1の実績がありますし、アンチウイルス、クライアントファイアウォール、侵入検知システムを統合したクライアント用統合型セキュリティソフト『Symantec Client Security』もグローバルでNo.1の実績があります。このようにグローバル市場で実証された当社のコアテクノロジーを、大塚商会のビジネスパートナーの皆様に推奨していただきたいと思います。そうすることによって、エンドユーザーの皆様に高水準のソリューションを永続的に提供できるようになります。その意味では、ミッドからエンタープライズ市場におけるWindows環境の戦略的なパートナーとして、新生シマンテックは、大塚商会のBP事業部様と今後も末永くお付き合いさせていただきたいと思っています。
新生シマンテックが提供するソリューションは、グローバル市場においても常に最も新しい技術を備えていますし、サポートレベルにおいても最も完成度が高いと自負しています。というのも、われわれはグローバルにビジネスを展開しているので、グローバルベースの競争に耐えうる基礎体力があります。また、それだけの最新の技術を取り入れていくことができる力があるわけです。
実際、シマンテックとベリタスの両社をあわせて過去5年間で25社以上のテクノロジー企業を買収し、最新の技術を採り入れています。つまり、そうしていかなければ、お客様の進化した要求に応えられないからです。その結果、新生シマンテックのソリューションは、製品戦略やサポート戦略、パートナー戦略のいずれにおいても、あらゆる規模のお客様に受け入れられており、その主力製品は、すべて市場の成長率を上回っています。
ですから、大塚商会の販売パートナーの皆様に、当社の製品を安心して選択していただけます。特にセキュリティとアベイラビリティのコアテクノロジーは、個人情報保護法などのコンプライアンス対策や、ビジネスの継続には必須のものです。そのグローバルスタンダードの高水準のコアテクノロジーをリーズナブルなライセンス価格で導入できるのですから、ビジネスパートナーの皆様や中小規模のシステムを管理されているお客様にとっては、非常に大きな魅力だと思います。
株式会社シマンテック 代表取締役社長
シマンテックコーポレーション副社長
杉山 隆弘 氏
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