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2005年9月時点の情報を掲載しています。
紙ベースの事務処理からオンラインのワークフローへ、文字ばかりの文書からマルチメディアデータへ、細い通信回線からブロードバンドへ。システムが扱うデータ量は、日に日に大きくなっていく。蓄積量も、増加する一方だ。当然、それらを保存するストレージの数も、増え続けていく。機器の増加は、故障リスクや保守運用コストの増加の原因となる。そこで、運用コスト削減とリソース活用の効率化を実現する、NASやネットワークHDDなどを用いた「ストレージ最適化」ソリューションを紹介しよう。
ストレージをコンピュータに直接接続するDASは、利用のために特別な知識を必要とすることはなく、端末として使うパソコンに直接接続して使う場合や、小規模なシステムでの利用に適している。しかし、扱うデータ容量が大きい場合や、システムの規模が大きい場合、運用に大きなコストが発生してしまう。こうしたDASの問題点を解決するのが、「NAS」や「SAN」だ。
「ストレージ(storage)」を直訳すると、「保存」「保管」「格納」という意味になる。コンピュータシステムにおいては、いわゆる「外部記憶装置」を指す言葉だ。古くは磁気テープやフロッピーディスクから、ハードディスクやMO、CD-R、DVD-RやDATなど、データやプログラムを記憶する装置を総称して「ストレージ」と呼ぶ。もっとも身近で活躍しているストレージは、パソコンに接続されたハードディスクだろう。
従来のシステムでは、ストレージ機器はATAやSCSI、ファイバチャネルなどを用いて、それぞれが個別のパソコンやサーバに直接接続されていた。この方法で接続されたストレージを「DAS(Direct Attached Storage)」と呼ぶ。サーバとストレージが1対1で接続されるこの方式は、運用に高度な知識が必要なく、導入コストも低いというメリットがある。日ごろの作業に使うパソコンや、数人のグループだけで利用する小規模なサーバなどは、この構成で十分だろう。しかし、利用者数の拡大や扱うデータの容量の増加、システムの複雑化と大規模化が進むと、いくつかの問題が生じる。
DASはストレージの容量が足りなくなった時、個別に容量を拡張しなければならない。この方法は、必要な場所に必要なだけ拡張するので、一見するとシンプルで手軽に思える。しかし、こちらのサーバでは容量が足りないのに、別のサーバではディスクが余っているという状況が起こってしまう。せっかくのリソースを効率良く使えないのでは、投資の効果も薄れてしまう。また、サーバごとにストレージを持っているので、データの格納場所は必然的に分散することになる。あちこちにデータが散らばっているのでは、障害に備えたバックアップの作業も、ひと苦労だ。
また、サーバにトラブルが発生してしまったら、復旧するまでそのサーバに接続されたストレージにアクセスすることは出来ない。インターネットを利用した24時間365日利用可能なサービス提供が当たり前になった現在には、マッチしていないと言えるだろう。
DASは導入コストこそ低いものの、使用を続けてデータ容量が増加するに伴い、管理負荷が高くなり運用などのコストは高くなる一方だ。また、高い可用性を求められる現在のシステム要件にもあわない。こうした弱点を克服するために、NASやSANの導入が進んでいる。NASやSANは、サーバとストレージとの接続を直接せず、ネットワークなどを介して行う。NASやSANを導入すると、これまでサーバごとに接続されていたストレージを一箇所に集約し、集中管理することができる。データを一箇所に集めることで、データへのアクセスやバックアップの効率も上昇する。データへのアクセス頻度や、データそのものの重要度にあわせた運用が可能だ。
現在、「ストレージ集約」や「情報最適配置」、「ILM(Information Lifecycle Management)=情報ライフサイクル管理」といったキーワードの元に、大規模なシステムやミッションクリティカルな基幹システムから、NASやSANの導入と移行が進んでいる。NASやSANとは、どんなものか? 導入のコストやメリットは? 導入に適したシステムは? 気になるポイントを解説しよう。
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■Direct Attached Storage(ダイレクト・アタッチド・ストレージ)
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