大塚商会の販売最前線からお届けするセールスノウハウマガジン「BPNavigator」のWEB版です。
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2006年1月時点の情報を掲載しています。
日本経済は、緩やかな景気回復を続け、2006年も堅調な流れが期待できそうです。日経平均はこの一年間で4,000円超も上げ昨年末1万6,111円43銭と3年連続の上昇となり、新年も昨年来の高値を更新して始まりました。販売店の皆様におかれましても、これまで抑えてきた企業のIT投資が、ようやく進みつつあるという手応えを感じられていることと存じます。
昨年を振り返りますと、3月の期末需要が一昨年に引き続き2年連続の好調で、お陰様で弊社の業績も順調に推移しております。しかし、なにもかもが良くなっているわけではなく、ITをはじめ、総合的なコストは下がり品質は向上しているのに、大規模な購買にはなかなか結びつかないケースもあります。
一方世情に転じますと、国際的なテロの脅威はまだ消えず、国内では、地震、台風などの自然災害はもとより、大規模な事故や建築構造計算の偽装問題など、企業の不祥事も相次ぎ、企業の社会的責任や倫理観が厳しく問われ、危機管理の重要性を改めて認識させられた一年でもありました。
「個人情報保護」「セキュリティ」は昨年のキーワードでしたが、このニーズは、PC減税や消費税特需のように、ある時期を過ぎたらなくなってしまうものではありませんので、今年以降も継続していくことになるでしょう。弊社が続けてきた総合力の発揮がここにきて顕在化するようになっており、部門間の垣根を超えた部門協業が定着し、複合提案、セット提案などを行う機会が増えてきております。
具体的には、セキュリティのニーズを捉えてインフラ系や基幹系の提案を行い、大きなビジネスにつなげることが可能になってきました。ときには調達、ときには回線から、あるいはWAN環境からというように、お客様への提案にはいろいろな切り口が考えられます。今まで見ていなかった角度からお客様のソリューションに取り組むと、新しいビジネスチャンスが発見できるはずです。これらのソリューションをぜひ販売店様のお客様に自社のソリューションとして、どしどしご提案していただきたいと考えております。こうした大塚商会独自のソリューションをご活用いただくことにより、弊社ビジネスパートナー事業部とお取引いただくメリットを実感していただけることと思います。もちろん、この場合、弊社は黒子に徹します。これはディストリビューターとして他にはない大塚商会ならではの特徴と考えております。
今日、WebとITなしにはもはやビジネスが成立しないところまできています。一昨年から、弊社が取り組んでいるサプライビジネスに「たのめーる」があります。今年のTVCMは「たのめーる」の訴求がひとつの軸となるでしょう。この「たのめーる」のTPSショップに加盟していただくことで、販売店様もサプライビジネスに参入することが可能になります。いわば「たのめーる」の卸です。システムを含めて自社単独でやろうとするのはなかなか困難です。当社が黒子になって「たのめーる」の仕組みを提供していくのがTPSショップです。当社の販売店様3,500社に対して、「たのめーる」のTPSショップの加盟が1,000社になりました。すでに、3分の1近くの販売店様がTPSにご加盟いただいているわけです。
一度口座をつくっていただけば、習慣的に再注文が行われ、継続的なお取引きが可能になるのがサプライビジネスです。少額であっても、お客様との接点が増えて親密なつながりができ、結果的にお客様の囲い込みにつながることが大きいのです。この「たのめーる」のTPS調達サービスも他のディストリビューターにはできない大塚商会独自の商材といえるでしょう。
この「たのめーる」は間接材の調達サイトですが、昨年から始めた「たのめーるプラス」は、直接材のASP調達サイトといえます。これは「たのめーる」のビックユーザー様から、「間接材を調達するのに便利な仕組みなので、直接材にも利用したい」というニーズからスタートしたサービスです。実際に「たのめーるプラス」として営業活動を始めますと、まだまだ多様なニーズが存在することに気付かされます。
さらにこの「たのめーる」にオリジナルブランドの「TANOSEE」が加わりました。これまでなかった大塚商会のオリジナルブランドの商品群です。すでに470点あまりの商品がカタログに掲載されています。これを足がかりにエコ系の商品をはじめ、他社とはひと味ちがう商品づくりを進めていきたいと考えております。今後も販売店様やお客様の声を反映させて、順次バージョンアップさせていきたいと考えております。
またビジネスパートナー事業部のWeb発注システム「BPプラチナページ」も改良を重ね、高機能で使いやすいシステムに進化させております。迅速な顧客対応は必須ですが、そのために在庫を持つ時代ではありません。お客様満足の向上のためにも、ぜひ弊社の“倉庫”と「BPプラチナ」をご活用ください。
販売店様がお取り引きされているお客様のご要望と、弊社と直接取り引きのあるお客様のご要望は、基本的にクロスオーバーするものと思います。ですから大塚商会は販売店様と同じ目線で、販売店様にどんなお手伝いができるのかということを常に思考し、より強力に協業していけるよう推進してまいります。
今年の弊社のスローガンも「お客様の目線で信頼に応える」です。「お客様の目線」で考え、行動しようということは、私の社長就任以来、継続しており長年変わっておりません。また「信頼に応える」というフレーズも変わりません。「信頼に応える」対象を、お客様、販売店様はもちろん、株主様のほか、さらには社会へと、もう少し広い範囲に広げたいと考えております。
ビジネスパートナー事業部においても、この「信頼に応える」ために、より一層のお客様満足の向上を目指して精一杯頑張ってまいります。もし、ビジネスパートナーとしての大塚商会に不足している部分がございましたら、販売店様から私どもビジネスパートナー事業部の担当営業にご遠慮なく、どしどしご要望や問いかけをしていただきたいと思います。それを糧に次のステップに向けて、より高いパートナーシップに高めていきたいと考えております。
販売店様におかれましては、他にはないバリューを提供できる特徴あるディストリビューターとして、今年もより一層のご愛顧を賜りますよう重ねてお願い申し上げます。
株式会社大塚商会 取締役社長 大塚裕司
ビジネスパートナー事業部担当塩川公男取締役との二人三脚
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