昨年を振り返りますと、政権交代の結果、国内の景気が大幅に改善されました。またIT業界では、消費増税直前の駆け込み需要とWindows XPからのリプレース特需に沸いた一年でもありました。この特需自体は今年4月ごろにいったん落ち着きますが、すべての企業が最新のPCに切り替えたわけではありません。潜在的なリプレース需要には徹底的に対応していきましょう。
　今年は、2015年にサポートが終了するWindows Server 2003の切り替えニーズが本格化すると予想されます。そして、新学習指導要領に「ICT （情報コミュニケーション技術）活用」の項目が盛り込まれたことで、文教関係の法人を中心にタブレットの需要も大きく伸びることが予測されます。特に、セキュリティ面で基幹システムと親和性の高いWindows8対応のタブレットが人気を博すでしょう。
　また、今年は新興国市場が爆発的に伸びると考えられます。特に、ワールドカップとオリンピックという二大イベントを控えたブラジルでは、およそ6兆円規模の経済効果があると言われています。各企業、それに向けたIT投資に本腰をいれるでしょうから、我々もこの大きなビジネスチャンスへの準備を着々と進める必要があります。



　BP事業部では、パートナー様が自社のソリューションと組み合わせて、エンドユーザ様にご提案できるサービス＆サポートに力を入れて参りました。
　その中でも特筆すべきは、昨年10月に「PIC（プリ・インテグレーション・センター）」がオープンしたことです。こちらは出荷前の機器を実際に組み上げてシステムとしての動作を最終確認する施設です。製品をインテグレーション済みで納品しますので、お客様からは「箱を開けてケーブルをつないだら、すぐに製品を使うことができる」とご好評をいただいております。また、パートナー様にも「お客様にご案内できる施設なので、商談の幅が広がった」と喜んでいただけました。サーバのリプレース販売にも最適な環境だと自負しております。
　さらに、こうした大塚商会独自のソリューションだけではなく、PC修理などのサービス＆サポートも例年以上に充実させ、パートナーの皆様のお役に立ちたいと思います。
　私たちの観測では、Windows Server 2012への切り替え需要が終わる2015年こそ、企業のIT投資がひと段落する年になると考えます。また、来年は消費税が10％に増税する可能性もあり、ビジネスの先行きは不透明感を否めません。しかし、だからこそ、2014年のビジネス動向が大事になります。今年のうちにお客様の心をつかんで離さなければ、多少の困難があろうともビジネスチャンスがなくなることはないと、BP事業部は考えております。
　2014年もパートナー様の声に耳を傾け、エンドユーザ様のご要望にお応えできるよう、新しい試みや施策をご提案して参ります。旧年同様、共に助け合い、お互い成長できる関係を築けるよう、本年も大塚商会ビジネスパートナー事業部をどうかよろしくお願いいたします。


New Year Opinion 2014、「皆様と共に成長できる関係を築き
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