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ようやく見えてきたIoTのビジネスチャンス 今すぐ提案できるIoTビジネス!!
2016年9月時点の情報を掲載しています。

IoT(Internet of Things)は「モノのインターネット」と訳されることが一般的だが、時間が経つにつれて、「モノをつなぐだけでなく、その先の人をつなぎ、課題を解決することが本質」と理解されるようになっている。現在では、続々と具体的なビジネスモデルが立ち上がり、ようやくIoTビジネスとパートナー様のチャンスが見えてきた。そこで今回の第2特集では、いまさら聞けないIoTの基礎知識から今すぐ提案できるIoTビジネスについて紹介する。


500億個の“モノ”がネットに接続 ビジネスのキーワードとしてのIoTを考える

センサーを起点にした IoTソリューションの全体像 まずは、I o Tという言葉をおさらいしたい。よく知られる通り、I o Tは「Internet of Things」の略語で、「モノのインターネット」と訳されることが一般的だ。とりあえずは、あらゆる“ モノ”のインターネット接続によって可能になる、ビジネスや暮らしに有意な仕組みと考えておけばいいだろう。
 その可能性は、驚くほど大きい。2020年には全世界で500億個のデバイス(モノ)がインターネットに接続するというシスコシステムによる試算はその一例。では、それによって何が可能になるのか? それを考えるには、ソリューションとしてのIoTの全体像を把握しておく必要がある。
 IoTは、(1)遠隔地の状態を知るためのモニター、(2)インターネットへの接続環境、(3)収集されたデータの分析、( 4 )必要に応じてモノの制御を行うという各プロセスを統合したソリューションと言うことができる。モニターには以下のようなバリエーションが考えられる。
(a)環境モニター
温度・湿度・気圧・照度・騒音など
(b)モーションモニター
衝撃・振動・傾斜・転倒・通過検知など
(c)ロケーションモニター
GPSによる位置検知・通過検知など
(d)状態モニター
ドアの開閉・施錠の有無など
(e)動画や静止画
 各モニターのインターネットへの接続は大きく、二つの方法がある。一つはBluetoothなどの簡便な通信方式によってゲートウェイ装置に接続したうえで、インターネットへのアクセスを図るデバイスゲートウェイ方式。もう一つが、モニター自体がインターネットに接続する直接通信方式。外部電源の有無などの条件に応じ、両者を使い分けることになる。データの収集・分析をクラウドで行うことでモバイル端末からのアクセスが可能になるなど、クラウドとの親和性の高さも注目したいポイントだ。

ヒントは身近なところにIoTビジネスの展開を考え 提案は、「何を可能にするのか」「どんな課題を解決するのか」まで踏み込んで行う必要がある。それはIoTも同じ。キーワードがもてはやされる一方で実態が見えにくいIoTであれば、なおさらのことだ。だがそのヒントは、エンドユーザー様の課題を起点にすることでおのずと見えてくる。
 例えば、ドアのカギをインターネットに接続した「スマートロック」という商材がある。カギのかけ忘れが防げるなどのメリットがあるが、だからといって従来のカギが全面的にこれに置き換えられると考える人はいないだろう。その一方で、スマートロックがビジネスの革新につながった事例も存在する。ウィークリーマンションというビジネスモデルにおいて、物理的なカギの受け渡しは常に大きな課題であり続けていた。スマートフォンなどにパスワードを表示するスマートロックへの移行は、その手間を不要にするだけでなく、よりセキュアな運用を可能にしている。インバウンド需要の高まりに伴い注目される民泊でも重要なソリューションになるだろう。
 次々に稼働しはじめている具体的なソリューションもIoT提案を考えるうえでは大いに参考になる。例えば、全国に直営店舗を展開するアパレル企業は、この夏に監視カメラをセンサーとして来客の性別、年齢、動線などを自動分析するソリューションを導入。そのデータをビジュアル・マーチャンダイジング(VMD)に反映していく考えだ。またIoT先進国であるアメリカでは、医療・ヘルスケア、スマートハウス・オフィス、モビリティなどの分野で活用が進んでいる。例えばZipcar社は車をインターネットに接続し、利用者がスマートフォンなどで近くにある利用可能な車を予約すればすぐに利用できるカーシェアリングサービスを提供。使い終えた車を適当な場所に駐車するだけで、自動的に精算まで行ってくれる。乗り捨てられた車は、次の利用者が同じように利用するわけだ。これはロケーションモニターと決済システムの組み合わせによるソリューションと言うことができる。


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■IoTの基本的な考え方
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