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2008年5月時点の情報を掲載しています。

ここ数年、悪質なスパムメールが急増している。スパムメールは、単なる広告メールだけでなく、危険なサイトに誘導して犯罪行為を行うものもある。
さらに、大量のスパムメールにメールサーバやストレージなどのリソースが侵食されて、業務効率の低下を招き、余計な設備投資をしなければならないこともある。そうしたスパムメールによる被害を防ぐことは、今やどこの企業においても共通の課題である。そこで、スパムメールの実情を踏まえたうえで、スパムメールを手間なく効率的に撃退できる対策ツールを紹介したい。

　独立行政法人情報処理推進機構（IPA）の発表によると、コンピュータウイルスの届出件数は、2006年の44,840件に対して2007年は34,334件で減少傾向にある（表1）。これは、PCユーザーのセキュリティ対策が浸透したことが要因のひとつといえる。その一方で、セキュリティベンダーの調査では、ウイルス感染被害の総報告数が月ベースで増加しているケースもあり、コンピュータウイルスによる被害は横ばいといった状況である。しかし、そうした状況の中でも、スパムメールは急増する一方だ。
　スパムメールとは、広告やフィッシング詐欺、ウイルス感染などの目的で、受信者の意に反して無差別かつ大量に送信され、受信者本来のメールの利用を妨げる迷惑メールのことだ。迷惑メールはこの数年、増加する傾向にある（表2）。また世界で流れているメールの約80％はスパムメールだという。スパムメールが大量に送られてくることで、その対応に時間を取られてしまったり、本来受け取るべきメールに気付かないといった問題が、近年、深刻化している。たとえメールソフトでスパムメールを削除しても、メールサーバには残るので、知らぬ間にメールサーバの容量がいっぱいになり、メールの受信ができなくなることもあるのだ。
　特にここ数年は、スパムメールは悪質化している。あたかも重要なメールであるかのように装い、本文に記載されているURLをクリックすると、ワンクリック詐欺やフィッシング詐欺などの悪質サイトへ誘導するものもある。まさに犯罪行為そのものだ。
　こうしたスパムメールの対策を個人任せにしておくのは危険である。企業全体で適確かつ効率的に対処できる環境を整えておく必要がある。さもないと、いつ何時、スパムメールの巧妙な罠にかかり、思いもよらない被害を受けるとも限らないからだ。
　そこで、スパムメール対策ツールとして評価の高い3製品を紹介したい。いずれも、ハードウェアとソフトウェアが一体化したアプライアンスタイプなので導入提案しやすいメリットがある。

■表1　ウイルス届出件数

■表2　近年の迷惑メール受信数推移

【Focus】

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・『VMware Infrastructure 3』新バージョンデビューユーザーの信頼を高めるパートナープログラム　【Vol.36】

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