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Up Front Opinion
2008年1月時点の情報を掲載しています。

New Year Opinion 20082 0 0 8 年を飛躍の年に 手を携えて大変革の波に乗るために


2007年の前半は絶好調なるも 後半は一服感
 2007年の日本経済を振り返ってみますと、1月から6月までは日本全体の景気が好調でした。日経平均株価も1万8000円を超え、ここ数年来の最高値をつけるなど、明るい話題も多かったと思います。しかし、新入社員の採用難など、企業としては痛しかゆしの面もありました。
 一方、7月に入るとサブプライムローン問題が表面化し、原油高が本格化して日経平均が1万5000円を割るなど、前半とうって変わって湿りがちになりました。為替も円高に振れました。まあ、上期が好調でしたのでちょっと踊り場に来たというところなのかもしれませんが、とにかく動きの激しい1年でした。大塚商会はいろいろな業種、規模のたくさんのお客様に支えられていて、全体の景況感がよく見える立ち位置にいるため、余計に動きが大きく見えるということもあるのかもしれません。
 引き続き2008年の世界経済は先が見えにくい状況にあるのですが、バブルがはじけた後の株価が6000円だったことを思うと、今の水準はまだまだ高いといえるでしょう。それと、6000円時代を生き抜いた企業の基礎体力は相当なものです。また、輸出の割合が大きいメーカーなどとは違い、私どものようなITディストリビューターは為替の影響を受ける度合いが比較的小さいということもありますので、それほど心配はしておりません。
 投資という観点で見れば、大きな工場などを建てるというのは、よほど景気の先行きを見定めてからでないとできませんが、IT投資というのは業務の効率化でコストを圧縮するために行うので、費用対効果がはっきりしていれば投資メリットは見えやすいということがあります。従って、先行きは不透明ではありますが、景気減速の私どもの業界への影響は限定的ではないかと思います。


2008年はITビジネスが 大きく変革するスタートの年
 変化が速いのはIT業界の常ですが、2008年はその変化が大きい年になると思います。今年のキーワードとして大塚商会は次のように考えています。
 まずIT環境ですが、Windows Server 2008が登場します。Windows Server 2003はすでに定評のあるサーバOSですが、時代の趨勢に合わせて、さらにセキュリティが強化されています。Server 2003登場からちょうど5年、リプレイス時期が来ているため大きな商材になるでしょう。
 また、今年はサーバの仮想化がさらに進む年になるでしょう。仮想化によって管理・運用コストの削減はもちろんのこと、環境問題対策としてのグリーンITソリューションにもなります。それにつれてソフトウェアのライセンス体系も影響を受けることになるでしょう。
 次に通信環境ですが、WiMAXの実用化が始まります。これでモバイル環境は変わって行くことでしょう。また、NGNもスタートします。まだ全体像がはっきりしないところがありますが、有線の通信にも確実に大変革が起きるでしょう。
 社会環境では、SaaS志向がより強く出てくると思います。特に中堅・中小のお客様にとってみれば、初期投資が少なく、いわば従量制でソリューションが導入できるので、いままでよりも広範なお客様に提案でき、ビジネスチャンスが広がると思います。
  そして企業環境としてはJ-SOX法の実施があります。上場企業だけでなく、上場企業と取引のある企業全体に内部統制が要求されます。業務量が増大するのは確実ですが、ITを使ってそれをどれだけ効率化するかが本格的に要求される年です。


ビジネスパートナー事業部の 昨年の実績と今年の目標
 大塚商会のビジネスパートナー事業部の2007年の実績としては、特に前半、ハードウェアの売り上げで厳しい面がありました。外資系PCメーカーが価格破壊的な戦略をとり、それが長く続いたことも響きました。
 また、地域別で見ますと首都圏がわりに好調な半面、関西圏も含めたそれ以外の地域がふるいませんでした。そんななかでも、おかげさまでなんとか売り上げを伸ばすことができました。


情報提供も大切な役目
 大塚商会のようなディストリビューターはほかにもいくつもありますが、大塚商会がどちらかといえばSIerさんに強いとすれば、一方で店頭系に強いところ、拠点がたくさんあって身近だというところなど、それぞれに特色があり、競合しつつも共存共栄しているといえます。
 大塚商会はほかのディストリビューターに比べて地方の拠点が多くはありません。しかしながら地方からの引き合いも結構あって、理由を聞くと大塚はコンペしないから頼むのだといわれることもあります。
 特に地方では最新情報が少なく、わざわざ大塚商会から商材をとっていただいているのは、売るための最新情報をもらえるためだ、という話もよく聞きます。大塚商会はパートナー様にライフラインまで供給するという意気込みでおります。ぜひお声をお掛けください。


サービス&サポートにより注力
 私どもがパートナー様にご提供しているソリューションの中で、これからますます注力していこうとしているのがサービス&サポートです。SEをパートナー事業部に常駐させて、サポートに当たらせるということも始めました。最初はパートナー様と競合するイメージがあるので、積極的に行ってはいませんでしたが、ぜひやってほしいという声にお応えすることになりました。
 また、大塚商会にはパートナーの皆様のご希望にお応えできる多くのグループ会社がございます。オフィスの設計から受託開発まで、技術力とサポート力で必ずやお役にたてることと存じます。お困りのことがあればご遠慮なくご相談ください。
 大塚商会の2008年のスローガンは「お客様の目線で信頼に応え、お客様と共に飛躍する」です。パートナー様とともに飛躍の年にするべく努力いたしますので、今年もより一層のご愛顧を賜りますようお願い申し上げます。

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ビジネスパートナー事業部担当・塩川公男取締役兼常務執行役員と



Backnumber
【Up Front Opinion】

・企業の潜在力を引き出す製品群で大塚商会とライセンスビジネスを拡大 【Vol.33】

・わたしたちのさまざまな経験をぜひ自社のビジネスにご活用ください 【Vol.30】

・データ保全や仮想化ソリューションなど市場ニーズを先取りしグローバルな展開へ 【Vol.29】

・中堅・中小企業のオフィス環境に最適な“こだわりの商品”でマーケットを拡大 【Vol.27】


 
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