大塚商会の販売最前線からお届けするセールスノウハウマガジン「BPNavigator」のWEB版です。  
BPNavigator to Go Index Backnumber BP PLATINUM
巻頭特集 必読! 不況期の売り方と商材50
2009年3月時点の情報を掲載しています。

100年に一度といわれる厳しい経営環境が続くなか、企業は生き残るために、これまで以上に効率化経営を目指し、可能な限りのコスト削減によるスリム体質へChange(チェンジ)しようとしている。今の市場の荒波へ立ち向かうには、単にコスト削減を図るだけではなく、同時に業務効率化を図るという平衡感覚をもった経営の舵取りが必要だ。しかし、何でも削減すれば良いというものでもない。コンプライアンスの観点から強化しなければならないものもある。いずれにせよ、ITによる即効性のある提案でなければ、エンドユーザ様にはまったく受け入れられないだろう。そこで今回は、「必読!不況期の売り方と商材50」と題し、コスト削減や業務効率化に直結し、さらには企業体質の強化につながる具体的な商材を一挙に紹介する。


不況期に克つ6つの提案〜ITによるコスト削減と業務効率化〜

提案1 今こそサーバ統合の売り時だ

古いサーバの継続使用の問題点
 経済状況が厳しい現在では、企業は新たな機器の導入を先送りするケースが増える。その結果、サーバやストレージの追加ニーズは潜在的には高いのだが、既存サーバの保守契約を安易に延長するケースが増加している。しかし、果たしてそれが得策なのかを問題提起する必要がある。
 その理由として企業内で情報共有をするためにファイルサーバの利用が進み、既存のファイルサーバでは容量が足りなくなった結果、部門やグループ単位で使用する小規模ストレージを増強するケースが増えていることが挙げられる。さらに内部統制の観点から、社内ネットワークへアクセスする際に個人認証を行う仕組み(Active Directory)は必須であり、ウイルス対策などでアプライアンスサーバを新たに追加するなど、サーバで稼働するアプリケーションは増え続ける一方である。しかし、このような状況下で現状のサーバ環境を維持しようとすると、次のような課題が立ちはだかることになる。
 第一に、サーバ台数の増加により、OSのライセンスコストやハードウェアの保守費用などがかさみ、システム管理者の管理工数が増大することになる。
 第二に、サーバの増強にともない、電源容量を拡張する必要に迫られ、電源工事費用や電気代が増加することになる。
 第三に、Windows 2000 Serverが2010年にサポート終了になるため、既存のサーバを継続運用する場合は保守面で不安が生じることになる。


サーバ統合でコスト削減を図ろう  上記のような諸課題を解消するためには、既存のサーバ環境の見直しを促し、各企業に最適なサーバソリューションを提案することが重要となる。そのひとつが、サーバ統合化の提案である。
 仮想化技術を使ってサーバ統合を行えば、古いサーバの台数を10分の1から20分の1まで削減することが可能だと言われている。サーバ統合では、ブレードサーバを活用するケースが多く、その代表が、HPの『BladeSystem c3000 1』やIBMの『BladeCenter S 2』である。一方、仮想化ソフトでは、ヴイエムウェアの『VMware 5』やマイクロソフトの『Hyper-V 6』が利用されるケースが多い。
 最近ではタワー型サーバで手軽に仮想環境を構築したいというニーズも増えている。タワー型サーバではNECのPCサーバ『Express5800シリーズ 3』の人気が高く、多くのシェアを獲得している。また、同時に仮想化を実現するストレージシステムとして、HPの『Storage Works EVA 4』の提案も非常に有効である。
 もうひとつのポイントは、『Windows Server2008』への移行である。「Active Directory」や『Hyper-V』をはじめ、ウイルスなどの脅威からサーバを守る検疫ソリューション「NAP」が標準搭載されているので、各製品を個別に 揃えるよりも経済的だ。
  サーバ統合の提案では、具体的なコ スト削減額が「見える化」できれば、企 業も前向きに検討するようになる。マイ クロソフトのWebサイトでは、「簡易運用 コストシミュレーション」を無償公開して いるので、参考にするといいだろう。

図

図

画面

表
拡大

表
拡大
 
 

Backnumber

【巻頭特集】

・2009年のITトレンド 【Vol.42】

・ストレージ統合のセールスポイント【Vol.41】

・ブレードサーバと仮想化ソフトウェアによるサーバ統合の拡販戦線 【Vol.40】

・グリーンコンピューティング 【Vol.39】



arrow 続きは本紙でご覧下さい。  
 
PageTop
BP PLATINUM本紙の購読申込み・お問合せはこちらから
Copyright 2009 Otsuka Corporation. All Rights Reserved.