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| 2009年3月時点の情報を掲載しています。
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 市場調査会社の報告書によれば、急速に悪化した景気の影響により、2008年第4四半期、世界のPC出荷台数は前年同期比でマイナス0.4％。じつに6年ぶりに減少に転じたという。 厳しいPC市場の中で伸長しているのがノートPCだ。2008年第3四半期、世界のノートPCの出荷台数は、四半期ベースで初めてデスクトップPCを上回った。2008年のPC市場で出荷台数が伸びた最大の理由は、「ネットブック」と呼ばれる小型・軽量・低価格のノートPCが人気を呼び、好調な売れ行きを見せたためだ。これは決して一過性の傾向ではない。これまでノートPCの出荷台数は年率20％前後の成長率で伸びており、市場調査会社では今後もこうした傾向は続くと予想している。 拡大基調になっている理由は、ノートPCの高性能化にある。これまでノートPCの性能は、デスクトップPCより劣るとユーザには認識されていた。しかし、CPUやチップセットなど部品が高性能化したことにより、今やノートPCはデスクトップPCと比べて遜色なく、メインマシンとして日常業務も十分こなせる実力機になっている。 さらにインターネットの普及によるユビキタス社会の到来も大きな要因となっている。現在ではPCはインターネットに接続して使用することが常識となっている。こうした使用環境においてはデスクトップ型より持ち運べるノート型のほうが使い勝手がよいということに気づく。ノート型ならいつでもどこでもアクセスすることができるのだ。情報収集と判断のスピードが要求されるビジネスの世界では、情報を取るために毎回机に戻らなくてはいけないデスクトップPCと比べてこの差は決定的だ。  次に2008年後半にノートPCの出荷台数の伸びを支えた「ネットブック」ブームについて考えてみたい。「ネットブック」と呼ばれるノートPCは、インテルのAtomプロセッサを搭載し（日本HPのVIAはC7プロセッサを搭載している）、小型・軽量・低価格を特徴とする。8〜10型程度の小型液晶ディスプレイと小型のキーボードを搭載し、一般的なノートPCに比べれば機能は限られるが、PCに必要なインターフェースをひと通り備えている。 この小型・軽量・低価格を特徴とするノートPCは、主にWebサイトの閲覧やメールの送受信といった用途を想定して開発されたため「ネットブック」と呼ばれるようになった。「ネットブック」の人気に火を付けたのは台湾A S U S 社の『EeePC』だが、その後も、台湾エイサー社の『Aspire one』などさまざまな機種が続々と登場。昨年後半から大手PCメーカーもこの市場に参入し、一大ブームとなった。 
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■ノートPCとネットブックの主な違い  |
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