BPNavigator to GO - 第2特集

　大塚商会の販売最前線からお届けするセールスノウハウマガジン「BPNavigator」のWEB版です。

2011年3月時点の情報を掲載しています。

企業におけるIT資産管理の重要性が年々高まっている。PCやソフトウェアをきちんと管理することによって、コンプライアンス対応はもちろん、違法ソフトウェアのチェックやセキュリティ面でも効果が期待できるのがIT資産管理ツールの存在だ。高機能なオンプレミス型からSaaS型まで、IT資産管理ツールの“今”を見ていこう。

　PCやソフトウェアなどのIT資産管理は、企業にとって必要不可欠だが面倒な業務だ。その必要性を感じていても、手が回らないというのが実情ではないだろうか。各PCにラベルを付けて回り、Excelなどで台帳を作ったとしても、その後に増えたPCや新たにインストールされたソフトウェアを追跡して、定期的に資産台帳を更新していくのは手間が掛かる。ましてや、他の業務と兼務しているIT担当者の場合は、各部門のクライアントPCをチェックしていく余裕はないだろう。また、最近は大企業や官公庁などを中心に、取引先がしっかりとした会計監査やIT資産管理を行っていることが取引条件となる場合も増えている。今後の成長を図ろうと考えている中小企業にとっても、IT資産管理を行うことは急務となってきている。
　これらのIT資産管理をサポートし、管理者の作業を低減してくれるのが、IT資産管理ツールだ。最近のトレンドとして、IT資産管理ツールは自動化が進んでおり、ただ単に資産台帳を生成してくれるだけでなく、さまざまなメリットを生むことができる。
　H/W、S/Wの自動インベントリはもちろん、問題のあるクライアントPCのレポート機能などで運用・管理面の自動化が進んだため、IT管理者のいない中小企業や、運用の手間をなくしたい大規模企業にも、リプレースをおすすめできるサービスが増えている。
　また、企業のニーズが高い「情報漏えい対策」と「ソフトウェアライセンス管理」機能は各社とも充実してきている。
　社内のPCにインストールされているソフトウェアを把握できなければ、その会社は多くのリスクを抱えることになる。例えば、従業員が勝手に違法ソフトウェアをインストールしていた場合は、社会的な責任を問われることになりかねない。さらに、情報漏えいの危険性の高いP2Pソフトなどを従業員が利用しないように抑止できるほか、フリーソフトの利用などによるPCのパフォーマンス低下を防ぐこともできるようになる。
　セキュリティ面でも、IT資産管理ツールは有効だ。ウイルス対策ソフトやOS、オフィスソフトの更新プログラムの適用を各自に任せている場合、最新のアップデートが適用されていないために、ウイルス被害や情報漏えいなどのセキュリティ被害を受けてしまうケースは少なくない。IT資産管理ツールは、Windows Updateやウイルス対策ソフトのパターンファイルの更新管理機能が自動化され、エンドユーザや管理者が意識しなくてもOSやソフトウェアを最新の状態にしておくことができる。
　そのため、1台1台のパッチファイル適用を行う必要がなくなり、大幅に管理負担を低減させることができる。負担を低減した上で多くのメリットが得られるので、費用対効果も見えやすく、導入の障壁となる経営陣への説得も行いやすい。
　さらに、2014年4月でWindows XP（SP3）のサポートが終了するため、多くの企業が数年の間にクライアントPCをWindows 7へリプレースする必要が出てきた。手間のかかるリプレース作業をスムーズに行うためにも、IT資産の管理は非常に重要となってくる。日本マイクロソフトの『Windows Intune』は、Windows 7へのリプレースと同時に導入するのに適したサービスだ。Windows 7 Enterprise Editionへのアップグレード権が含まれるため、HDD暗号化機能のBitLocker、BitLocker to Goで、セキュリティ対策まで向上させられる。

続き「現場・システム管理者の手間を軽減　自動化が進むIT資産管理」は本紙でご覧下さい。

■オンプレミスタイプ、SaaSタイプのメリット

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