虚偽表示リスク低減策として統制目標を満たすコントロールがデザインされ、実際の業務に適用されていることが確認されると、その運用状況を確認することになる(図表5)。運用テストの結果、コントロールの運用状況に例外のないことが確認できると(図表5のBOX1「Yes」)、運用状況は有効であると判断する。
一方、運用状況に例外が発見されても(図表5のBOX1「No」)、追加テストを実施して( 図表5のB O X 2「Yes」)、新たな例外が発見されない場合には(図表5のBOX3「Yes」)、再評価の結果、運用状況は有効であると判断する。
追加テストを実施しない場合や(図表5のBOX2「No」)、実施しても例外が新たに発見されるような場合には(図表5のBOX3「No」)、運用上の不備があると判断し改善しなければならない。業務プロセスやルールを徹底し、運用状況に例外が生じないように是正する(図表5のBOX4「完了」)。再テストの結果、コントロールの運用状況の改善が確認できると(図表5のBOX5「Yes」)、運用状況は有効であると判断できる。
なお、改善未了のまま放置されると「運用上の不備」と判断することになる。