新型インフルエンザ対策は、今や待ったなしの状況にある。万一強毒性の鳥インフルエンザが大流行すれば、企業活動に大きな支障をきたすことも想定される。しかし、事前に適切な対応策を講じておけば、緊急時にも慌てずに対処でき、事業を継続することが可能になる。そのためには、まず新型インフルエンザの基本を押さえることで、お客様に危機管理の大切さを認識してもらい、そのうえで、新型インフルエンザ対策に役立つ具体的なソリューションを提案することが肝要だ。 |
2009 年春に発生が確認された新型インフルエンザ(A / H 1 N 1)は、現在、国内においても急速に感染が広がっており、今年の冬に感染被害がさらに拡大することが危惧されている。厚生労働省が8月2 8日に発表した流行シナリオによると、新型インフルエンザは国民の2 0%が発症し、ピーク時には1日に約76万2,000人が発症。そのうち、約4万6,400人が入院し、発症者の0.15%にあたる約3万8,000人が重症化すると推計しており、危機は直前に迫っていることを警告している。この流行は企業のビジネス活動に大きな支障をきたすことになる。厚生労働省の資料によると、仮に強毒性の鳥インフルエンザ(H5N1)のパンデミックが発生すれば、従業員の約20〜40%が約10日間程度欠勤し、収束までに8週間程度かかると言われているからだ。
そのため、企業においては、新型インフルエンザの感染被害を最小限に抑え、ビジネスを継続的に行えるようにするために、事前に緊急時の対応策を検討し、その内容をとりまとめた事業継続計画(Business Continuity Plan:BCP)を策定することが重要となる。パートナー様は、ここでお客様に的確でタイムリーなアドバイスを行うことで、信頼を得ることができるだろう。
計画の作成といっても、決して難しく考える必要はない。緊急時にあわてずに対処できるようにするための具体的な対応策を提示すればよいのだ。
例えば、中小企業庁では、職場における感染防止策例として、@手洗いの徹底、A健康管理の呼びかけ、B感染した場合の職場への連絡の徹底、C通勤方法変更の検討(満員電車を避けるなど)、D職場の清掃や消毒の実施、E感染が判明したときの対応の周知(従業員に自宅待機を徹底するなど)の6項目を挙げている。この他、従業員への緊急連絡手段の整備や、従業員の家族が感染した場合など、状況に応じた対応策を整理・列挙して示すことも重要だろう。
事業継続という観点では、パンデミック時の従業員の自宅待機増加も想定しておかなければならない。そのためには絶対に止められない業務(部品や原材料の確保など)と、止めてもよい業務(新商品の開発や新規顧客獲得など)を事前に選別しておくことも重要な対策といえるだろう。
以上のように新型インフルエンザ対策の社内ルールを明確にすることにより、お客様に危機管理の大切さを認識させることが提案の第一歩となる。
新型インフルエンザ対策を確実に行うためには、従業員に正しい予防法や対処法を周知徹底する社員教育が不可欠になる。しかし、具体的にどのような教育を行えばいいのか、教材の選定や準備、講師の手配など企業にとって煩わしいことが多い。また、従業員を一カ所に集めて教育を実施するのは、移動時間や移動コストを考えると効率的ではない。
そうした課題に応えるソリューションがeラーニングだ。例えばO S Kが提供しているA S P型eラーニングEasy Learning Express『今すぐできる! 新型インフルエンザ対策講座』などを活用すれば、社員が空き時間に学習できるため、効率的な社内教育を行うことができる。同講座では、新型インフルエンザの「基礎知識」、「事前の対策」、「あなたが感染してしまった時の対応」、「流行した際の対応」の順に掘り下げて学習していくことで、実践的な知識を身につけられる。しかも、ASP型サービスなので今すぐにでも始められるのが大きな利点だ。
続きは本紙でご覧下さい。 |
■強毒性鳥インフルエンザの流行では事業継続に大きな影響が出ることが予想される
■OSKのASP型eラーニング Easy Learning Express
『新型インフルエンザ対策講座(基礎編)/(実践編)
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