BPNavigator to GO - 第2特集

　大塚商会の販売最前線からお届けするセールスノウハウマガジン「BPNavigator」のWEB版です。

2012年11月時点の情報を掲載しています。

2012年10月26日、ついにWindows 8がリリースされた。企業のクライアントPCとしてだけでなく、モバイルでの利用や労働環境の改善などでも期待が高まっている新OSを企業にお勧めするポイントはどこにあるのだろうか。Windows XPのサポートの問題や業務システムの移行など、ポイントとなる点を考えながらベストな移行を考えてみよう。また、あえてWindows 7を選択することや、新たな業務改善の一手としてWindows 8をお勧めする訴求ポイントも紹介したい。

XP のサポートは2014年4月8日に終了　ネットワークへの参加を拒まれて利用できなくなる！？

　発売から1 0 年以上経っているWindows XP。現在でも「Windows XPの環境で業務に支障がない」「自社で開発した業務ソフトがWindows XPでしか動かない」といった理由で、利用している企業は多い。LinuxやMacを含めたすべてのOSの利用状況調査は世界中で行われ、さまざまな調査結果が報告されているが、Windows XPのシェアはいずれも45～60％と依然として高いシェアを維持している。利用者としては、問題がなければ、このまま使い続けたいのだが、Windows XPのサポートは2014年4月で終了することが決定しており、その後は、ビジネスでの利用はもちろん､個人で利用する上でもリスクは大きくなる。
　まず、サポートが切れると、OSの不具合やセキュリティホールが見つかった場合の対策となる更新プログラムが提供されなくなる。さらに、Windows XPは新しいソフトウェアや周辺機器を利用できなくなる可能性がある。
　サポートの切れたOSを使い情報漏えいが起こった場合の責任は重大だ。それを防ぐ方策として、サポートの切れたOSは、ネットワーク参加を拒絶される可能性がある。ネットワークに接続できないPCで業務を遂行することは難しい。このような状態は、ビジネスで利用できないことを意味する。

　さまざまな理由でWindows XPを使い続けているエンドユーザ様にとっても、Windows 8の登場は、OSのリプレースを検討する好機といえる。タッチ操作に対応するWindows 8は、タブレットに搭載することで、デスクトップPCやノートPCとは明らかに違う利便性で、ビジネスの生産効率の向上に貢献できるからだ。
　パートナー様にとっても新しい機器と同時にOSのリプレースを提案することで、ビジネスの拡大につなげられる。そのためにも、2014年4月にWindows XPのサポートは終了し、以後、利用することにはリスクが伴うことを説明したい。その上で、Windows 8を導入することのメリットをお伝えしたい。
　例えば、Windows 8 Pro、Enterpriseを搭載するタブレットは、A c t i v eDirectoryが管理するドメインに参加できる。これまでデスクトップPCやノートPCで行っていた管理のイメージをそのまま適用できることになる。さらに、ハードディスクの暗号化や、VDI （Virtual Desktop Infrastructure）を利用することもできる。携帯性に優れたタブレットの紛失や盗難のリスクをOSの機能で回避できるのだ。
　その結果、外回りの多い社員や、在宅勤務の支援といった活用をセキュアにできるというシナリオが提案できる。ノートPCやスレートPCであれば、Windows 7でも実現できていたが、タブレット端末で可能となったことに価値があることを説明したい。

続き「Windows XPからのリプレース　OS移行の提案ポイント」は本紙でご覧下さい。

■Windows のサポートライフサイクル

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