トレンドマイクロの米国におけるビジネス展開は大企業から開始し、その裾野を徐々に広げており、昨年からはコンシューマビジネスにも力を入れるようになりました。米国市場での営業方法は主に、各企業のCIO(Chief
Information Officer)に製品の技術的な説明をして、それを理解してもらったうえで製品を購入していただいております。また、専門家から直接サポートしてもらいたいという要望が圧倒的に多く、各企業とダイレクトにお付き合いするケースが多く見られます。
しかし、昨年秋にマイクロソフトの『Small Business Server』に、簡単にインストールできるセキュリティ対策製品をリリースしたところ、この拡販にはパートナー様の協力が不可欠になってきました。そのため、欧米ではパートナー様施策の重要性に気づき、ようやく力を入れるようになってきました。
一方、日本では、多くの企業がハードウェアやソフトウェアを含めてひとつのソリューションをワンストップで提供してほしいという要望が強く、以前からパートナー様との協業を重視して取り組んでおります。現在では、パートナー様と一緒に新しい付加価値サービスをつくりあげるフェーズに入っていると思います。特にウイルス対策ソフトは、他のソフトウェアと違って、継続的なライセンスビジネスが見込めます。また、それに付随した管理ツールやレポーティングツールをプラスアルファしてお客様に提供することも可能です。その意味では、大塚商会様のパートナー様にとっても、メリットがあるユニークな商材だと思います。