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| 2006年7月時点の情報を掲載しています。
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 ｅ-文書法や個人情報保護法、日本版SOX法などの施行に伴い、コンプライアンスの観点から、企業内におけるデータ管理の重要性がますます高まっている。しかし、増大する一方の企業データを効率的に管理するためには工夫が必要である。その解決策として、ここ数年、情報ライフサイクル管理（ILM）と呼ばれるストレージ管理の手法が大きな注目を集めている。  パソコンやインターネットの普及によって、企業内で生成・保存されるデータ量は、年々、増え続ける一方である。たとえば、メールサーバには、WordやExcelなどのオフィス文書をはじめ、写真や図版といった容量の大きなデータが添付ファイルとして日々蓄積されている。また、企業内には、基幹業務系、情報系、Web系といったさまざまなシステムが混在し、そのシステムごとに膨大な量のデータが保有されている。 特に昨今では、ｅ-文書法や個人情報保護法などの法制度の整備により、企業内のデータ管理の重要性がますます高まっている。たとえば、ｅ-文書法では、これまで紙による保存が義務付けられていた財務や業務関連の帳票類を、電子データとして保存しておくことが認められるようになった。ただし、後からデータの改ざんができないようにイメージデータにして保存し、一定水準以上の解像度で帳票類を取り込むことなどが条件となるため、1枚あたりの電子帳票のデータ容量は大きくなる。したがって、毎月増え続ける電子帳票を保管するためには、容量の大きな記憶装置が必要となる。 また、個人情報保護法では、個人情報を取り扱う事業者に対して、個人情報の安全管理のために必要かつ適切な措置を行うことが義務付けられるようになった。そのためには、個人情報がどこに保管されているかを明確にして、厳正な管理を行う必要がある。具体的には、情報が保管されているシステムにアクセスできる人を制限したり、アクセスできる情報を作業担当者ごとに制限することが求められる。 さらに、2009年3月期の決算から適用される予定の日本版SOX法では、不正会計を防止するために、一連の業務プロセスで発生するすべての情報が監査対象となる。日常業務で使用される帳票類から見積り資料や電子メールの履歴に至るまでを確実に保存し、監査に対して速やかに提示できる環境を整えておかなければならない。たとえ故意ではなくても、情報の紛失や改変が発覚した場合は処罰の対象となる場合もある。個人情報保護法では、個人情報に関する情報だけが対象となるが、日本版SOX法では、企業が保有するほとんどすべての情報が対象となる。 しかし、コンプライアンス（法令遵守）の視点から、日々増え続ける企業内の情報を管理するのは、決して容易なことではない。大容量のストレージシステムをやみくもに導入してもコストがかさむ一方だし、ストレージシステムが増えるにつれて運用管理が煩雑になり、システム管理者の負担も大きくなる。このようなストレージ管理の課題を解決するためには、さまざまなストレージシステムを利用する必要がある。企業規模や業務の拡張に合わせた効率的なストレージシステムを選択するにはどんな点に留意すればよいか次項以降で紹介していく。 
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■早急に解決したいストレージシステムの課題（上位3つの複数回答） 
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