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2007年1月時点の情報を掲載しています。
株式会社シマンテック(以下、シマンテック)は、昨年ベリタスソフトウェア社(以下、ベリタス社)との法人合併を完了させた。これにより2006年11月から、新しいライセンス・プログラムに移行している。合併前までとはまったく違った購入方法や製品ライセンスが、両社の合併によりひとつの新しいライセンス・プログラムへと生まれ変わった。今回はその変更点と特長にフォーカスして紹介したい。
シマンテックは2006年4月にバックアップソフトのベリタスソフトウェア社との合併を完了した。バックアップソフトとセキュリティソフトという製品カテゴリーの違いから、それまでの異なるユーザーに、積極的に製品の販売を進めている。
合併により新シマンテックでは、それまで別々だったライセンスの購入方法とサポートを一本化することを進めていたが、2006年11月から新しいプログラムで提供を開始している。これにより従来の購入方法とサポートは2006年12月末をもって終了し、1月から新しいプログラムに移行されている。
新しいプログラムは、5つのプログラムからなっている(図1)。まず、大規模企業向けの『エンタープライズオプション』で、これはシマンテックがサポート内容や利用を直接契約して行うプログラム形態である。
新プログラムで利用頻度が高いと思われるのは、中堅・中小規模企業向け中心に利用できる『エクスプレスプログラム』と『リワードプログラム』だ。大きな特長はこれまで同一製品、同一バージョンの保有数に応じたボリュームディスカウント制だったが、新プログラムでは、一度に同時購入するシマンテックライセンス製品の合計数に応じて価格バンドを決定することになった。これは旧ベリタス社製品を含むシマンテックの全ライセンス製品に適用される。
■図1 新プログラムの体系
『エクスプレスプログラム』は、中堅・中小規模企業向けで、主に500ユーザ規模以下の利用プログラムである。これまでのシマンテックライセンス製品は保有する製品のライセンス数によってバンドと価格が決まっていたが、『エクスプレスプログラム』では、ひとつの注文書ごとの合計ライxxセンス数によりその都度バンドが決定される。一度の注文数によって見積価格が決まるので、エンドユーザへのライセンス保有の確認が不要になった。同時購入の最低数量は、10ライセンスから適用されていたが、1サーバについては1ライセンス、クライアント用ライセンスは5ライセンスから適用されるようになった。つまり従来に比べて最小注文数が低くなったため、購入しやすくなったのだ。一方旧ベリタス製品の購入方法についてはほとんど変わらないようだ。
価格バンドの新旧移行については表1の通りになっている。旧ベリタス社の価格バンドは、サーバ用、OS用のアプリケーションに関係なく、これまで通り1ライセンスから適応される。また、これまで100ユーザ以下の価格バンドは25ユーザを区切りに2バンド(A、B)だったが、50ユーザでも区切って3つ(A、B、C)に分かれた。企業規模に応じて、より細かなオーダーで購入しやすいバンドに変更しているといえよう。
表3の『エクスプレスプログラム』の見積りは、2種類の新規ライセンスを取得する場合の見積り例である。ひとつの見積書の製品ライセンスの合計数で計算されるので、『Ghost』10ライセンスでもバンドDが適用され、まとめるほど導入しやすくなる。
もうひとつが『リワードプログラム』だ。こちらは主に500ユーザ以上を対象にした中堅規模から大規模企業にまで対応するプログラムになっている。『リワードプログラム』の特長は、ポイントの累積加算により価格バンドが決定される点だ。このプログラムの契約は、アカウントの取得後、シマンテックのWebサイト上で必要な情報を入力し、基本契約に同意するオンライン契約になっている。
この『リワードプログラム』の適用条件は、初回購入時に6,000ポイントが必要になる。しかし、初回購入時から6,000ポイントを得るのはなかなか困難だ。そこで、シマンテックの旧ライセンスプログラムのバンドレベルE、F、Gを保有するユーザーには、新プログラムでの初回購入時に限って6,000ポイントを提供し、自動的にバンドレベルAが適用されるようにしている(表2)。ただし、バンドレベルA〜Dのユーザーが、『リワードプログラム』を希望する場合は、初回購入時6,000ポイント以上になるようにオーダーを組まなければならない。また、旧ベリタス社のレベルCのユーザーはバンドレベルA、レベルD、EのユーザーはそれぞれバンドレベルC、Dに移行できる。
一方、サポートサービスは、これまで「ゴールドメンテナンス」は平日の9時から17時までが受付時間だった。これが『ベーシックメンテナンス』となり、朝8時から18時までの前後1時間延長され、手厚いサポートになっている。(図2)サポート内容はウイルス定義やセキュリティアップデート、最新バージョンの使用権などこれまで通りだ。
また、24時間365日いつでも電話対応可能な『プラチナサポート』は、『エッセンシャルサポート』として1ライセンス単位の価格体系になり、より購入しやすいサポートが用意されたといえよう。このように新しいプログラムは、より導入しやすい内容になって充実している。ぜひ、エンドユーザのニーズに合わ
■新ライセンスプログラムのバンド移行表
■表3『エクスプレスプログラム』の見積り例
見積り内容:『SAVCE&WS』80ライセンスを新規購入又はSCSへのアップグレード『Ghost』10ライセンス
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図2『ベーシックメンテナンス』
『リワードプログラム』利用の場合、シマンテックWebサイトでユーザーの保有ポイント確認が可
能(近日日本語化の予定)
【ソフトウェアライセンス】
・第21回 日本アイ・ビー・エム株式会社 【Vol.28】
・第20回 日本CA株式会社 【Vol.27】
・第19回 アドビシステムズ株式会社 【Vol.26】
・第18回 アップルコンピュータ株式会社 【Vol.25】
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