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2010年3月時点の情報を掲載しています。
IT関連用語は次から次へと新しい用語が誕生しています。ある用語は仕様策定団体で決めたり、別の用語は企業が提案したり、ネット市民が何となく使っているうちに用語化したものと、実に多彩です。今回は、バラエティに溢れたIT関連用語から3文字に省略されたコトバを取り上げてみました。全問正解できた読者は、自分のIT用語感度は相当なモノだと胸を張りましょう。さらなる研鑽を積まれることも祈ります。
○ページ上位がビジネスチャンスを向上させます【正解→2】
検索エンジンの検索結果ページの表示順の上位に、自分のWebサイトが表示されれば商機が上がります。そのための工夫が「SEO」です。Webサイト構築業者には、独自のSEOノウハウをサービスメニューに付加するところもあります。GoogleやBingなどの検索エンジンは、登録キーワードを、自社が開発した検索パラメーターに応じて、表示順位を決定しています。検索順位を上昇させる実験に熱心なネット通販会社もあるそうです。具体的なSEOの手法を持つ・持たないで、ネット時代に生き残れるかどうかが決まると話す識者もいます。
○進化した携帯電話の高速データ通信仕様【正解→4】
携帯電話の高速データ通信仕様の一つで、NTTドコモやソフトバンクモバイルなどが採用中の「W-CDMA」の高速データ通信規格「HSDPA」を、さらに進化させた仕様が「LTE」。下り100Mbps以上/上り50Mbps以上の高速通信の実現を目指し、W-CDMA方式の標準化団体3GPPで、LTE標準化が進行中です。広帯域化によるマルチパス発生で相互干渉増加を防ぐ「VSF-OFCDM」など、第4世代移動体通信(4G)の候補技術を採用し、3Gと同一の周波数帯、周波数帯域幅を活用することで、4Gへの円滑な移行も考えています。パケット通信が対象のようです。
○プロジェクト全体の単位分割から出発【正解→4】
プロジェクトマネジメントで計画を立てるとき、それ全体を細かい作業に分割した構成図があれば、作業の合理化に有益です。この作業分解図が「WBS」です。WBSはプロジェクト全体の単位分割から出発します。大中小と、階層的に分解したものを構造化します。成果物の細分化を終えたら、個々の部分の構成に必要な作業(複数の場合もある)を考え、個々の部分を構成する一連の作業パッケージを抽出します。これが「WP」(ワークパッケージ)です。WBSのそれぞれのWPに担当人員を配置すれば、プロジェクトを遂行する組織図ができます。
○企業全体の経営資源を有効活用させる情報システム【正解→2】
財務・管理会計、人事、生産、調達、在庫、販売など企業全体の経営資源を有効活用することを目的に、統合的に情報システムを構築し、経営の効率化を図るための手法・概念が「ERP」です。日本語にすれば「統合業務計画」です。ERPを実現するための統合型(業務横断型)ソフトウェアが「ERPパッケージ」です。ERPパッケージの代表的なものに、ドイツのSAP社のR/3、データベースベンダーとして有名なOracle社のOracle Applications、オランダBaan社のBAAN IVなどがあります。導入する場合、会社との適合性の評価が必須だと思います。
○電子メールの対応でキャリア間の壁を越えて【正解→1】
携帯電話同士で短い文字メッセージを送受信できるサービスが「SMS」。NTTドコモの「ショートメール」、auの「Cメール」などが有名ですね。キャリアごとに規格が違いますが、文字数は数十文字程度、相手が通信可能範囲に不在の場合は、通信可能になり次第配信してくれます。各社で規格が異なるので、SMSは同一キャリアの加入者間で送受信するものでしたが、インターネットの電子メールに対応が当然という現在、その問題もクリアされはじめています。最近ではSMSをマーケティング・ツールとして活用する業者も登場しています。
○業界を超えた標準化・オープン化も後押し【正解→1】
紙の伝票を確認する従来の方法は、伝票確認と商品確認という二度手間が必要でした。情報伝達速度を向上させ、かつ事務工数および人員の削減をしながら、販売機会を拡大させる方法が欲しいですね。そんな要望から生まれたのが「EDI」という考え方です。商取引情報を標準的書式に統一させ、企業間のデータ交換を飛躍的に向上させることが狙いです。事前に定められたEDI形式で電子化し、専用線やVANなどのネットワークを通じて送受信します。XMLなどのインターネット標準技術の普及が、業界を超えた標準化・オープン化を後押ししています。
t e x t × G e n s e i S h i m a k a w a 【島川言成】
PC黎明期は秋葉原の有名量販店幹部、PC成長期は国内機械翻訳ベンチャー管理職及び外資系音声認識・合成企業、国内マーケティング部長、セキュリティベンチャー企業社外取締役。PC成熟期は専門学校講師。硬軟自在なIT業界の活写に数多くのファンを持つ。寄稿及び著書多数。
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