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2017年7月時点の情報を掲載しています。
インテルのCoreプロセッサー・ファミリー は、PCのCPUとして最大のシェアを誇る製 品であり、ほぼ1年に1回のペースで、新し い世代の製品が登場している。 今年の6月に第8世代Core iシリーズ が発表されたが、現時点の調達対象とな る最新製品は、2016年8月に発表された 「第7世代Coreプロセッサー」であり、開 発コードネームは「Kaby Lake」である。第 7世代Coreプロセッサーは、前世代の第6 世代Coreプロセッサー(開発コードネーム 「Skylake」)と同じ14nmのプロセスルー ルで製造されているが、リーク電力の改善 や3Dトランジスタのフィン構造の改良な ど、より進化した改良版プロセスが採用さ れており(インテルでは14nm+と呼んでい る)、12%ほど性能が向上しているという。 プロセスルールの成熟により、より高いク ロック周波数での動作が可能になり、最上 位のCore i7同士の比較では、12〜19%程 度性能が向上している。
第7世代Coreプロセッサーの詳細設計(マ イクロアーキテクチャ)自体は、ほぼ第6世代 Coreプロセッサーと同じだが、GPUのビデオ エンジンに改良が行われている。ビデオエン ジンは、動画を処理するためハードウェアで あり、第7世代Coreでは、4K HEVC(H.265) 10ビットのエンコード/デコード、VP9 10ビッ トのデコード、VP9 8ビットのエンコード/デ コードをサポートしたほか、HDRにも対応した ため、Ultra HD Blu-rayの4K HDR映像の 再生も可能になった。
ただし、2016年8月に発表された第7世 代Coreプロセッサーは、Uプロセッサー/Y プロセッサーと呼ばれる、薄型ノートPCや タブレットPC向けの製品であり、デスクトッ プPC向けの第7世代Coreプロセッサーは 約5カ月後の2017年1月に発表された。ま た、新チップセットの「Intel 200シリーズ」と 組み合わせることで、インテルの新メモリー 「Optane Memory」にも対応する。
2017年春モデル以降のPCの多くが、第 7世代Coreプロセッサーを搭載している が、一部第6世代Coreプロセッサーを搭載 した製品も販売されている。第7世代と第6 世代の性能差はそれほど大きいわけではな いが、やはり最新CPUを搭載した製品を選 びたいという人のために、CPU世代を簡単 に見分ける方法を紹介しよう。製品の仕様 ページなどに載っているCPU型番の最上位 (千の位)が、世代を表しているのだ。例えば 「Core i7-7500U」なら千の位が「7」なの で、第7世代Coreプロセッサーということに なり、「Core i7-6500U」なら千の位が「6」 なので、第6世代Coreプロセッサーという ことになる。
なお、開発コードネーム「Cannon Lake」 こと第8世代Coreプロセッサーは、10nm プロセスルールで製造され、2017年末の 登場が予想されている。
text by 石井英男
1970年生まれ。ハードウェアや携帯電話など のモバイル系の記事を得意とし、IT系雑誌や Webのコラムなどで活躍するフリーライター。
第7世代Coreプロセッサーの製品ラインナップと主な利用シーン。最初にYプロセッサーとUプロセッサーが発表され、その後、HプロセッサーとSプロセッサーが追加された。
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