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巻頭特集 パートナー様が飛躍する成長戦略!中小のお客様に提案したいITソリューション
2013年3月時点の情報を掲載しています。

企業体質を改善し、競争力の強化につなげる経費削減の期待に応える効果的なIT投資とは?急速に進むグローバリゼーションと国内産業の空洞化、少子高齢化にともなう国内市場の縮小、為替変動による輸出難と原材料費高騰、電力料金の大幅値上げ。程度の差こそあれ、さまざまな課題が企業経営を難しくしている。そうした課題を解決するための策としては、いろいろ考えられる。生産拠点や販売先を国外に求めてもよいし、高付加価値化とニッチ化という戦略も有効だろう。最先端の技術を応用すれば、原材料やエネルギー源を別のものに転換できるかもしれない。ただ、そうした施策や戦略が効果を生み出すまでには、一定の時間がかかる。背景や環境が異なるのだから、同じ方策をすべての企業に適用できるわけでもない。これに対して、戦術レベルの策と評価されがちな“経費削減”には「業種・業態を問わず、一定の効果が見込める」という利点がある。イノベーションとセットにした経費削減なら、企業体質を改善して競争力を高めることも可能だ。そこで、今回の特集では、エンドユーザ様の経費削減をお手伝いできる「節電対策」「サーバ仮想化とクラウド」「Web会議」などのITソリューションを紹介する。IT投資のマインドが冷え込む中、パートナー様イノベーション指向のITソリューションを提案することで、ビジネスをさらに飛躍させるための一助となれば、幸いである。



その“節電”は、間違っていませんか?円安・増税時代に備える節電ポイント

電気料金の大幅値上げが現実となってしまう
  かつては環境保護の観点から叫ばれることが多かった“節電”が、現在では企業経営を左右するファクターとなっている。原子力発電所の稼働停止にともなって火力発電用の石油・天然ガス・石炭の輸入量が急増していることを受けて、各電力会社が産業用を含む電気料金の大幅値上げを実施または予定しているからだ。
 昨年12月に一般財団法人日本エネルギー経済研究所が発表した報告書の試算では、電気料金が15%上昇すると産業界全体ではコストが5,000億円増える見通し。もっとも大きな影響を受ける鉄鋼業では売上高営業利益率が0.4%、汎用機械製造業でも0.2%押し下げられるという。
 さらに、昨年末から進む円安によって、ほぼ全量を輸入に頼る石油・天然ガス・石炭の価格は上昇中。電気料金がさらに高くなることは避けられそうにない情勢になった。
 そこで、今、多くの企業が“本気の”節電に取り組み始めている。2011年から2012年にかけては計画停電や電力使用制限令をしのぐための「ピークカット」「ピークシフト」が中心だったのに対し、これから始まるのは総量を削減するための10年単位の長期戦。思い付きや小手先の工夫ではなく、確かな戦略に基づく着実な取り組みが必要だ。


見える化と見せる化で節電する
 その節電を最大限有効なものとするためにお勧めしたいのが、見える化からデマンドコントロール、そしてオープンBEMSという3段階のステップだ。「見える化」で電力消費の無駄を発見し、「デマンドコントロール」で電力消費に歯止めをかけ、最新の「オープンBEMS」で自動制御するといった流れである。
 「見える化」でのねらいは、電気/電子機器の単位で電力消費量を測定し、データを集めて集中管理すること。汎用的なソリューションとしては、コンセントに組み込まれた電力計の値をネットワーク経由で収集してPCで統合管理するといったものがある。IT設備の節電対策向けに、電力測定に対応したIT資産管理ツールやPC管理ツールも増えてきた。
 「デマンドコントロール」では、電力消費の上限値を設定しておいた上で、電力消費量をリアルタイムにモニタリング。上限を超えそうになったときに警告を発することによって歯止めをかける。電力使用制限令への対応には欠かせないソリューションだ。
 ビルエネルギー管理システム(BEMS)とは、建物や部屋の環境を把握して節電を実現するシステムのこと。オープンなソリューションを選べば、異なるメーカー/ベンダーの機器が混在しているケースにも対応できる。


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■効果的な節電のための3 ステップ。電力消費の無駄を発見し、電力消費に歯止めをかけ、自動制御する。
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Backnumber
【巻頭特集】

・2013年のITビジネス市場予測 パートナー様のITビジネスを飛躍の年へ 【Vol.66】

・Windows 8 目的やシーン別 導入のススメ 【Vol.65】

・このチャンスは逃せない! Windows 8の導入シナリオ 【Vol.64】

・Ultrabookがオフィスのワークスタイルを変える! 【Vol.63】

・昨年効果のあった節電対策の提案シナリオ 節電ビジネスの拡販で2012年夏を乗り切る! 【Vol.62】


   
 
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