「vSphere 4」の導入メリットとしては、サーバ統合による運用コスト削減のほかに、投資したハードウェアやアプリケーションの使用期間をユーザが自由に決められる点が挙げられる。企業内のシステムの中には、毎日稼働するものもあれば、月に1度しか稼働しないものもある。特に過去のOSで動かしているものは、特定の部門しか使わないシステムであることが多い。しかし、これまではレガシー環境のシステムを長く使いたいと思っていても、サーバベンダーのサポート期間によって使用期間が決められてしまうケースが多かった。だが、VMwareの仮想化技術はハードウェアとWi n d o w s やLinuxとの依存性をなくすため、サーバベンダーのサポート期間にとらわれることなくユーザはシステムの使用期間を自ら決定できるようになるのである。
中堅・中小企業向けの特別エディションまで用意されたとなれば、「vSphere 4」でいち早くサーバ統合を実現したいと考えるお客様もいるはずだ。このようなお客様にはまず既存と新規のシステムを仮想インフラ上で安定稼動させるために、サーバの選定、サイジングやバックアップ設計など、物理環境でも当り前のことを行うことをおすすめする。これにより統合率が高まることによって、インフラの重要性も高まるため、計画時点でプロジェクトの成功可否の半分が決まることが多い。
設計と統合計画書の作成にあたって不明な点がある場合、ヴイエムウェアはVCP(VMware認定プロフェッショナル)の資格を持つエンジニアへの問い合わせを推奨している。大塚商会はグループ全体で34名のVCPが在籍している(2009年2月末時点)。製品に関する詳細や設計と統合計画書の作成のアドバイスなどはVMware製品の豊富な販売実績を持つ大塚商会BP事業部にお気軽に問い合わせいただきたい。