データ保護の重要性については以上の説明で十分だと思われるが、それでは、大切なデータを失わないために、最初にしなければならないことは何だろうか。それはサーバのストレージにあるデータのバックアップを定期的に作成することだ。そのめのバックアップ装置としては、磁気テープを用いるもの、C
D やDVDなどの光ディスクを用いるもの、ハードディスクを用いるものがあるが、代表的なのはテープバックアップ装置だ。テープバックアップ装置としては、DDS規格の製品、QIC規格の製品、DLT規格の製品など、さまざまな規格の製品があるが、代表的なのはDLT規格のテープバックアップ装置だ。これは基礎知識として知っておくべきだ。
販売店の皆様の顧客企業が、社内サーバにバックアップ装置を備えていない場合、無停電電源装置(UPS)とテープバックアップ装置の導入は、ぜひとも提案していただきたい内容だ。また、顧客企業がテープバックアップ装置の規格の選択で悩んでいるようなら、事実上の標準規格となっている、DLT規格のテープバックアップ装置をお勧めしておけば、とりあえず問題はないだろう。
バックアップ装置の納品とともに、バックアップからデータをリカバリする方法も、顧客企業に知ってもらう必要がある。バックアップ装置は、納品して終わりではなく、サポートの必要性が生じてくる。逆に言えば、サポートビジネスのチャンスが生じるということだ。販売店の皆様には、そうした積極的な姿勢で、顧客企業に対してバックアップ装置を提案していただきたい。