【用語】
・レイヤー2
異なる機種の間でデータをやり取りするために策定されたOSI参照モデルにて、第2層のデータリンク層でネットワーク(LAN)を構築する通信モデル。ケーブルや無線によって直接接続された機器間の、通信経路の構成・選択やデータの識別を行い、送信元と宛先とで正確に通信したり、エラーの検出をしたりする。小規模単位や部門ごとにレイヤー2(L2)スイッチを導入すると、そのスイッチごとにネットワークは切り離されるため、部門内のセキュリティを高める効果が期待できる。また、本来はレイヤー3の機能となるIPフィルタリング機能を実装したレイヤー2プラスなるスイッチもある。
・レイヤー3
同じく、OSI参照モデルにて、第3層のネットワーク層で第1層(物理層)と第2層(データリンク層)で構築されたLAN同士のネットワークを接続する通信モデル。データが相手に正しく送られるためのアドレスを割り当てる役割があり、それによって最適な経路選択も可能なので、ルーターとして活用されている。レイヤー3(L3)スイッチは、1台で複数のL2スイッチと、ルーティングの機能を有した機器といえる。
・インテリジェントスイッチ
接続された各ルーターやスイッチからなるネットワークの状態を、SNMPによるリモートで監視・制御できるハイエンドなスイッチ。効率的な遠隔管理を実現するために、Webブラウザーによる設定機能や、ネットワークループの防止機能など、高度な機能を両立させた製品が多い。
・ノンインテリジェントスイッチ
インテリジェントスイッチに搭載されている、SNMPエージェント機能による遠隔管理に対応していないスイッチ。単純なデータの転送のみに対応したスイッチと、バーチャルLAN(VLAN)、QoS、接続認証などに対応したスマートスイッチとに分かれる。ちなみに、スマートスイッチの中でも、Webブラウザーから管理・設定を行うことができるものは、Webスマートスイッチと呼ばれる。